同じドの音でも・・

日本で音楽の授業を受けた方なら、きっとリコーダー(たて笛)を習ったと思います。

小学校で良く教材として使われるのは「ソプラノリコーダー」と言いまして、長さ30センチくらい。

このソプラノリコーダーは全部の穴をふさぐとト音記号(よく使われる普通の楽譜)の上の「ド」(C5と呼ぶそうです)の音になります。

知っている人もいると思いますが、リコーダーにはもうちょっと長い(50センチくらいかな)のもあってそれは「アルトリコーダー」と言います。

このアルトリコーダーの穴を全部ふさぐと、さっきのト音記号の下の「ファ」(F4)が出ます。

もしソプラノリコーダーと同じ「ド(C5)」を出すには、左手の親指を含めた全部の穴をふさいで、右手を全部離した状態で出すことができます。

さらにアルトの上にはもう指が届かない人もいるくらい長い「テナーリコーダー」というのがありまして、これで「ド(C5)」を出そうとしたら、左手の親指と中指以外は全部離して吹く必要があります。

こんな風に同じリコーダーでも、同じ「ド(C5)」の音を出すにしても、リコーダの種類によっては出す方法が違います。
(リコーダーには他にソプラノより短くて高い音のソプラニーノ、テナーより低い音の、バス、グレートバス、などもあります。)

さらにさらに、オーケストラやブラスバンドで使われるさまざまな楽器でC5の音を出そうと思えば、またさまざまな出し方になりますよね。

ピアノなら真ん中のドの右隣のド「54番」ですし、トランペットは3本あるピストンの手前二つを押して吹くそうですが、他に5種類の音階も同じ押し方なので、息の吹き込み方で変えるようです。

クラリネットも調べてみましたが、もう何が何だかわからない押さえ方でしたよ。

でもそれぞれの楽器に合った指遣いや息遣いでおんなじC5のドが出せるわけですよね?

よかったよかった!これでみんなおんなじだ!

ではいっせいに出してみましょう!

でもみなさんご存知ですよね、あのオーケストラが始まる時のラ(A4)での音合わせのように、全く同じ音でも今度は音色が違います。

何が言いたかったかというと、

1)同じ音を出そうと思っても楽器によってやり方が違う

 
2)同じ音でも楽器によって音色が違う

という当たり前のことが言いたかったわけです。

多分人間もおんなじようなものなんじゃないでしょうか?

同じ結果を出そうとしても、やり方はそれぞれ違う。

同じ結果が出ても、それぞれその味わいが違う。

1年ほど前から、数社の他の会社さんの経営業務のコンサルティングをお引き受けしています。

(もう一人ではやりきれないので、社内にコンサルティングチームを結成して進めているところです。)

その中で私が一番力を入れているのは「業務の標準化」なんです。

そしてこの「標準化」はもともとやっている自分の会社の強みだとも思っています。

しかしですね、ここに書いた当たり前の2点を忘れて標準化を進めるのは絶対ダメだなぁと、自戒の念を込めてここに書かせていただいたわけです。

さて、今年も残すところあとわずか。

今年がみなさまにとって良い一年であったこと、来年はもっと素晴らしい年になることを願って、1年の挨拶に代えさせていただきます。

ご愛読ありがとうございました!また来年!