(会社で毎月行われる朝礼でのお話の内容を掲載させていただいています。)
毎年変わる 流行
家族以外の女性の顔は恥ずかしくて直視できない私ですが
女性のメイク、特に眉の形の主流はけっこう変わるなー と思っています。
私が子供の頃(50年以上前ですね)の若い女性の方は、自分の眉を全部剃ってしまって、そこに細いつり上がった眉毛を描いていたと思います。
その下にブルーのアイシャドウがのっているのが子供心に怖い感じがしたものです。
青春時代を過ごした1980年代になると急に眉毛が太くなり出します。
肩パッドの入ったジャケットに、太く、濃く、まっすぐな眉で意志の強さをアピールしている方が多く、これまた少し怖い感じでしたね。
1990年代になるとナオミ・キャンベルらのスーパーモデルブームとともに平行だった眉はまたつり上がりだし、またまた怖い感じに・・・
令和になって淡色アーチと言うそうですが、やっと柔和でナチュラルな感じになってきたように思えます。
これでようやく私の心にも平穏が訪れそうですが、その抜け感とか、透け感のある眉メイクをした自分の娘たちに、オンライン通話で定期的に怒られているので、どっちみち怖いものは怖いものですね。
さて、そんな私の個人的な話はさておき、流行というのはこのように、年ごとに変化していくものです。
平安貴族は眉をおしろいで潰して、おでこにちょんちょんとした小さな丸の眉を描いてましたし、明治末期くらいまで、既婚の女性は眉を抜き、白い歯を鉄漿と呼ばれる染料で真っ黒に染めていました。
じつは常識も10年かけて変化していく
じつは私たちの行動を決める大きな要素である、常識と言われるものも少しずつ変化していきます。
流行のように、1年たつとガラッと変わってしまうことはありませんが、常識も毎年ちょっとずつ変わって、10年もたつとすっかり変わってしまうようです。

例えば、10年前の2015年は地球温暖化防止のためのパリ協定が結ばれ、持続可能な開発目標(SDGs)が国連総会で採択された年です。
初めてSDGsのカラーホイールバッジ(このカラフルなパイナップルの輪切りみたいなやつです)をスーツの上着につけている人を見たときには、正直なところ「どこの会社の社章かな?」と思ったくらい、私は何も知りませんでした。
まさか自分の会社が、地球温暖化を防ぐ仕事をはじめ、SDGsの話し合いを定期的に持ったり、ミカド電装商事が「SDGs宣言」をすることになるとは思いもしませんでしたね。
日本にスマホが登場したのは2008年、指先ですっすーっとスワイプするのはかっこよく見えましたが、「何が便利かよく分からない」「電池が持たない」「タッチパネルよりボタンの方が安心では?」というのが当時の一般「常識」だったと思います。
現在の常識で未来を考えると・・・アップデートの必要性
なので 私は「現在の常識」で未来を考えるとだいたい間違えるものだと思います。
(だって過去にもそうやってさんざん間違えてきたからね)
だから、自分自身が持つ常識は日々アップデートして少しずつ変えていく必要があると考えています。
それからそれぞれが持っている自分の常識は、他人から見たら常識ではない部分も意外と多いので注意が必要ですね。
変わるものと 変わらないもの の区別
あと、常識に似てますが100年たってもゆるがない、もっと長持ちするものもあります。
人に親切にする、親や仲間を大事にする、などの普遍的な価値観です(倫理観とも言います)。
私は、変わらないものと、ちょっとずつ変わっていくものの区別(分別)がちゃんとつくようになることが、大人への第一歩なんじゃないかな、と考えるのですが、皆さんはどう思われますか?
さらにこの「大人への歩み」には終りというものがないので、私のような年長者も「日々アップデート」をサボらず、定期的にきちんと行っていきたい思っているんです。
