まんなか まんなか まんなか まんなか まんなかだー
ここが世界の真ん中だー♬
・・若いみなさん(やそのお父さんお母さん)なら聞いたことがあるかも知れません。
「おかあさんといっしょ」で歌われていた「ここが世界のまんなかだ (作詞:井出隆夫 作曲:福田和禾子)」という曲です。
これ以上歌詞を書くとJASRACに怒られそうですが、
「だってそうだよ僕がいる私がいるもん」
と続きます。
この歌をはじめて聞いたのは、もう3児の母になった長女がまだ幼い頃のことです。
当時歌っていたのは坂田おさむお兄さんと、神崎ゆう子お姉さん(なつかしい)。
聞いた時の正直な感想は「え〜〜? 私がいたくらいで世界のまんなかってのは、ちょっと根拠薄弱じゃないの〜??」というものでした。
なぜなら、私は「自分が一番!世界の中心!」などと考えたことは生涯一度もなく、どちらかといえば道のはじっこを歩きすぎて排水溝に落ちそうになるような人間だったからです。
その後数年たち、私は心身統一合氣道の道場にしばらく通うことになり、創始者、藤平光一(とうへいこういち)さんの本に行き当たります。
その本には「人間一人一人が全宇宙の中心である」という意味のことが書いてあり、私は目を疑いました。
それでは中心が何個あっても足りません。
どんだけジコチューが増えるかわからないではないですか。
しかし、私が知っている道場のみなさんはとっても謙虚な方ばかり。
どういうことだろうと、更に読みすすめると・・・
宇宙は人間の想像を遥かに超えて広大である。
仮にあなたが本当に、そんな広大な宇宙の端っこにいたとしよう。
しかし、人間の想像できるスケールではそこが端っこだと知ることはできまい。
ゆえにあなたのいるところを宇宙の中心と考えても、端っこと考えてもどちらでも良いではないか。
とまあ超訳するとそんなことが書いてあったのです。
それ以来、子どもたちが大きくなって、お兄さんがお姉さんが変わっても、この歌を聞くたびに
「だってそうだよ僕がいる私がいるもん♬」とついつい口ずさんでしまうようになったのです。
「自分が世界の中心」と考えることに、本当に納得するようになるまでは、そこからさらに時間がかかってしまいました
しかし若い人たちが、自分のせいでも人のせいでも、落ち込んだり凹んだりするのを見るたびに
「あなたも世界のまんなか」
と心のなかで励ましているのは、この歌と藤平先生のおかげだと思っています。
ちなみに数年通った私の合氣道の腕前は「5級」
だから武道家の私に不用意に喧嘩を仕掛けないでください!
*ほんとはだれでも一番最初にもらえる級が、私の持っている5級です(笑)。