環境・エネルギー部より、毎月恒例の補助金のご案内です。
今回の補助金は年度初めからお伝えしていた
「①経産省の省エネ補助金の4次公募(大企業でもOK)」と
「②環境省の電気の受変電設備、変圧器(トランス)の補助金」です。
もしやという方がいらっしゃるのではと思い、こちらに掲載させていただきました。
まず①経産省の補助金について、詳細は後述しますが、4次公募が始まりました。こちらは大規模事業者の方が対象者になってくると思いますが、複数年度事業(実質来年度以降に工事が完了するもの)での公募もあります。すでに来期以降に向けた計画がある方は、今のうちから補助金に申請しておいて、来年度の事業実施に備えるというのもアリだと思います。
②環境省の補助金は、PCB(ポリ塩化ビフェニル)と言われる有害物質が含まれている可能性がある古い変圧器を、省エネ性が高い変圧器に更新する際に活用可能です。本事業のチラシにも記載がありますが、平成5年(1993年)以前の油入変圧器は低濃度のPCB汚染の疑いがあるとのことです。30年以上使用している変圧器がある方、チェックしてみてください!
令和5年度補正予算
①省エネルギー投資促進 需要構造転換支援事業費補助金 4次公募
- 補助対象者
国内にて事業活動を営んでいる法人及び個人事業主
⇒法人は、中小企業、大企業、みなし大企業、社会福祉法人、医療法人、学校法人等幅広く対象になります。 - 申請枠
(Ⅰ)工場・事業場型
a.先進設備・システムの導入(本補助金執行団体に登録された先進設備への補助)
b.オーダーメイド型設備の導入(お客様の用途に合わせた機械設計が伴う設備への補助)
(Ⅱ)電化・脱炭素燃転型
本補助金執行団体に登録された指定設備のうち、化石燃料から電気その他低炭素燃料への転換を伴う設備への補助(例.A重油ボイラーから電気ボイラー、LPガスボイラーへの更新と燃料転換)
(Ⅳ)エネルギー需要最適化型
EMS(エネルギーマネジメントシステム)機器の導入に対しての補助 - 補助対象経費
(Ⅰ)工場・事業場型
設計費、設備費、工事費
(Ⅱ)電化・脱炭素燃転型
設備費のみ
(Ⅳ)エネルギー需要最適化型
設計費、設備費、工事費 - 補助率
(Ⅰ)工場・事業場型
a.先進設備・システムの導入
中小企業等 2/3以内
大企業、その他 1/2以内
b.オーダーメイド型設備の導入
中小企業等 1/2以内
大企業その他 1/3以内
(Ⅱ)電化・脱炭素燃転型
1/2以内
(Ⅳ)エネルギー需要最適化型
中小企業等 1/2以内
大企業その他 1/3以内 - 補助上限額
(Ⅰ)工場・事業場型
a.先進設備・システムの導入 15億円
b.オーダーメイド型設備の導入 15億円
(Ⅱ)電化・脱炭素燃転型 3億円
(Ⅳ)エネルギー需要最適化型 1億円 - スケジュール
(公募期間)
単年度事業
2024年9月13日(金)~2024年10月31日(木)
複数年度事業
2024年9月13日(金)~2025年1月14日(火)
上記期間内での随時申請・審査、採択発表となりますので、ご検討の方はなるべくお早めに・・・ - 補助事業URL
https://sii.or.jp/koujou05r/overview4.html
②令和6年度二酸化炭素排出抑制対策事業費等補助金
(廃棄物処理×脱炭素化によるマルチベネフィット達成促進事業)
「PCBに汚染された変圧器の高効率化によるCO2削減推進事業」
2次公募
- 補助対象者
民間企業、一般社団法人・一般財団法人及び公益社団法人・公益財団法人、法律により設立された法人、個人事業主又は個人、他 - 補助対象経費
・調査事業 PCB混入調査費用
・交換事業 機器費、設置費(撤去費、移設費用は対象外)
(そのほか、上記を組み合わせた調査交換事業もございます。) - 補助率・補助上限額
・補助率 1/10(調査事業)、1/3(交換事業)
・補助上限 100万円/1台(交換事業)
→1事業者申請できる台数の上限はありません
(極論何台でも申請できますが、予算の都合で減額される可能性があるとのことです。 - スケジュール
・申請受付期間 2024年9月2日(月)~ 2024年10月31日(木)15時まで
・事業期間 採択後 ~ 2025年1月31日(金)まで - 補助事業URL
https://www.sanpainet.or.jp/pcb_trans_r6/ - 主な注意点
・PCBが混入している変圧器でないと、交換事業には申請できません。
・更新後の変圧器は一定の省エネ基準を満たすものでないと申請できません。
(詳細は公募要領をご確認ください)
以上、ご不明点や気になることがあれば、お気軽にお問い合わせください。
(ミカド電装商事 環境・エネルギー部)