ミカド電装マイヒストリー(12) 表伸也 取締役 環境・エネルギー本部長 ~診断事業はお客様の課題を解決する やりがいのある仕事~

    みかドン ミカどん「ミカド電装マイヒストリー」のシリーズです。今回は現在、診断事業に携わっている表伸也(おもてしんや)取締役 環境・エネルギー本部長のお話を掲載いたします。

    大手通信社からミカド電装商事へ

    編集部 ── 東京で働いていらっしゃったと伺いましたが?

    表 本部長  はい、渋谷のKDDIで働いているときに、スカウトのような方が来られて、仙台でUPSやCVCFに詳しいリーダー的な人材を探しているというお話をいただいたのが入社のきっかけです。私は仙台電波高専を卒業したあと福島の放送局に努め、その後に通信会社に移りましたが、仙台を離れて随分経つことから、そろそろ地元に戻りたいと考えていました。

    ここ(ミカド電装商事)では最初から工務部の部長として迎えていただいたので、入社後は工事の手配や営業部との調整、技術的な打ち合わせが必要になったときには、メーカーと話し合ったり電力会社さんなどにも対応をしてきました。

    編集部 ── 現在は環境・エネルギー本部長としてどういったお仕事を?

    表 本部長 それまでの環境・エネルギー部は太陽光発電を扱う部門として沢田満部長が担当していたのですが、コンサル会社からの助言もあり、私が環境エネルギーコンサルタント事業を始めることになったんです。そこで沢田満部長と担当を交換して、4年前から正式に今のポジションになりました。

    最初はセミナーを開いたり営業に行くなどしていましたが、2016年よりCO2削減ポテンシャル診断推進事業(環境省)の診断機関に採択されたため、そこから段々診断事業が増えてきました。社会的にも環境への意識やニーズが高まってきたことから、武蔵野大学で環境マネジメントを学び、一昨年、修士課程を修了しました。

    編集部 ── 診断事業とは具体的に?

    表 本部長 お客様の設備を調査して、どこをどう改めたらどのぐらいCO2の削減や省エネが達成できるのかをご提案するのが診断事業の柱です。けれど空調や照明しか見ていないようではダメで、ボイラーから排水設備から、インバーター化された装置とかコンプレッサーとか。あとは冷凍庫や冷蔵庫を見ることもあります。それに太陽光発電が設置できるかどうかの判断なども加えながら全体を総合的に見ていきます。

    専門知識と豊富な現場経験が診断事業に活かされています

    編集部 ── お客様からの信頼も厚いと伺いました。

    表 本部長 やはりお客様から信頼されないとうまくいかないです。元々の知識に加えて診断事業を通じて様々なアウトプットをすることが自分にとっては大変勉強になります

    結局、空調屋さんは空調だけ、照明屋さんは照明だけを扱うことが多い中で、私どもは設備のすべてを見て「ここはこうなります、ここはこうなります」と全体的な診断をしていくので、(あくまでも診断上の数字ですが)場合によってはその工場のエネルギー使用量の40%を削減できるご提案が可能なときもあります。

    特定の一部の設備だけを更新するのではないのでその分費用はかかりますが、削減できるエネルギーが大きいため、当社のご提案を受け入れて結果的に工事までご依頼いただくケースが多いです。私どもはすべての業者と繋がっているので、どんな工事でも可能ですし、そこが強みだと思っています。

    環境・エネルギー部では補助金申請のお手伝いもしているのですが、ご存じない方が多いのでそれをお話すると「ではそちらも一緒にやっていただけませんか?」とよく言われます。(笑)ミカド電装商事にすべて一括で依頼できるのはお客様にとっても負担の軽減につながるのではないでしょうか。

    編集部 ── 表本部長はずっと技術担当というイメージでした。申請業務はまったく新しい分野だったのでは?

    表 本部長 いえ、私は元々が無線の出身です。そこで電波法を読んだり、電気主任技術者として電気事業法の知識が必要だったり、法律に関する手続きは過去にも一杯やって来たんです。なので書類の作成などは慣れていましたし、基本は一緒ですからね。

    それよりも、設備の古さを気にしながら予算的に更新を我慢していたお客様が、補助金を得て工事が一気に進み「長年の不安が消えた」と言ってくださるなど、本当に喜ばれることが多いです。これまでは機械だけを相手にしてきましたが、今はお客様と直接対応して様々なエネルギーの悩みを聞くことができます。

    環境・エネルギー部の仕事は多くのお客様の課題を解決するやりがいのある仕事だと思っています。

    ※このインタビューは当社のレターマガジン「ミカドONLINE 86号」より転載したものです。