仕事と遊びと勉強と

先日ちょっと驚くことがありました。
現在ミカド電装商事株式会社の社員(27名)がもっている総資格数を先日確認してみたのですが、いつの間にか136個にもなっていたんです(自動車運転免許の他、漢字検定とか温泉マイスターとか業務に直接関係ないものはカウントしていません)。乱暴ですが平均すると一人あたり5個以上にもなります。

一部、社員の皆さんが当社に入る前から持っていたものもありますが、95%以上は入社後に取得した資格です。
電気に関するものを筆頭に総務、コンピュータ、経営に関するもの、環境に関するもの「よくこんな資格が取れたな〜」と感心するような難易度の高いものから、講習を一日受けて一生懸命聞いて、確認テストに受かれば頂けるものまで、種類は様々ですが、これらは忙しい中、業務に役立つ資格を皆さんが自分で申し込んで取得したものです。

「よくまあ勉強熱心な」と感心して頂けるとうれしいのでが、当社の社員には失礼ながら学生時代から勉強熱心だったものはほとんどおりません。

だいたいにおいて私を筆頭に中小企業の人間というものは、言ってしまえば勉強嫌いをこじらせて中小企業にいるわけです。勉強が好きで得意だった人は、たいてい大企業か役所に行きます。
当社にしても、もともとは資格者が大変少なく、たしか平成10年ころの総資格数は8個程度だったと記憶してます。

その頃の当社の気風は「資格よりも仕事」。力いっぱい仕事をして、仕事が終われば力いっぱい遊ぶ。仕事のやり方は仕事の中で学ぶ。と言うものでした。実際のところ資格がなくても実質上十分な力量のある方もいた事にはいたのです。

しかし世の中が変わり、大きな現場では元請け下請けを問わず施工に携わる人の資格一覧を求められるようになった頃から、受験者に様々な優遇措置を講じてコツコツと15年ほどかけて136個。今年もまた少しずつ積み上げていくことになると思います。

自慢めくのを許していただきたいのですが、まさに「たゆまざる 歩みおとろし(恐ろし) かたつむり」ですね。

実は私も言うだけでなく見本を示さねばと、「一級電気工事施工管理技士」と言うものを受験しました。受験に際し数ヶ月仕事が終わって家に帰ると(お酒を飲みながら)テキストを読み、過去問題集を解いて勉強したのですが、もともと電気屋と言っても文系出身、しかも蓄電池という限られた世界で仕事をしてきましたから、電気工学にしても施工管理法、法規にしてもわからないことだらけ、資格のための勉強だからと自分を励ましてなんとか受験にこぎつけ、合格することができました。

これまで蓄電池の資格だけでちゃんと仕事をしてきましたし、受験のために得た知識なんてさほど役には立つまい、そう思い込んでいましたが、実際のところ仕事の幅を広げるのに随分と役に立ちました。
外出して高圧線を見ても、電車を見ても、道路のトンネルに入っても、そこで電気が使われている基本的な仕組みが手に取るように分かります。

これまでお客様のお話しに適当に相槌を打っていたのが、知識の幅が変わってきたおかげで全然変わってくるのです。

きっと当社の有資格者たちも、目の前の仕事だけでなく、周りのことも考え、感じながら仕事をしているはずです。そしてこれが当社のゼロ災記録を伸ばしているんじゃないかと思うのです。

最近は電車に乗ると、たくさんの社会人の方がスマートフォンで熱心にゲームやSNSに興じています(昔は週刊誌やマンガでした)。でもよく見ていると、ビジネス書や資格の本を読んでいる人、何か単語カードで一生懸命記憶している人も数は少ないですがいらっしゃるようです。

社会人になって勉強を「卒業」した人、一生卒業しない人、その差はずいぶん大きいんじゃないかと思います。
当社のみなさんのように、あきらめずに「再入学」してみるのも良いんじゃないかと思うのです。

社長としての資格は社員・お客様ほか関係者様の満足度が表れる会社の業績。私もさらに勉強を重ねれば「歩みおとろし(恐ろし)かたつむり」になれるでしょうか?