明日のブランドをつくる

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    皆さんはブランド品ってお好きですか?

    ブランド品っていうと、グッチとかエルメスとか、あこがれのカバンや宝飾品が浮かびますが、高級品に限らず、食べ物だとかスポーツ用品だとか、皆さんお気に入りのブランドってあると思うんです。

    お醤油でも、Tシャツでも、他にも同じような商品があるはずなのに、皆さんはなぜ「お気に入りの品」を購入してしまうんでしょう。
    それは過去に「美味しかった」、「気分が良かった」とか、その商品を購入したり、使用したりすることで何か良いことがあったからなんじゃないかと思うんです。

    そう考えてみますと、ブランドとは「過去の成功体験」のことなのではないでしょうか。

    そして一旦ブランド価値が世間一般に認められると私たちはそう簡単に新しいブランドに乗り換えなくなります。
    ブランド価値を構築できた会社はものすごく商売がラクになる。
    だって、黙っていても買ってくれるごひいき客ができるわけですから。

    しかしこのブランドを作ったのは今現在売っているその商品やサービスではありません。
    そのブランドを作ったのは、過去に売れた商品やサービスによる「お客様の成功体験」なわけです。

    食品や着るものなどの成功体験は、買い替えや買い増しのタイミングがすぐ来るので割と最近の成功体験に基づいてブランド価値が構築されるでしょう。

    当社のような比較的製品寿命の長い会社の場合は何年も前の購入体験によってブランド価値が構築されていくのだと思います。
    事によると今はもう会社をリタイアされた何代も前の先輩が作られた価値のおかげで、今現在商品が売れていることもあると思うのです。

    そう考えてみると、今納品しているこの製品やサービスが数年後の価値を作っている、ということになりますね。
    (ここを忘れてしまった老舗企業がときおり現状にあぐらをかいた結果、お客様に飽きられて経営危機に陥ってしまいます。)

    「今日の仕事が明日のブランドをつくる」

    おかげさまで来年70周年をむかえる当社もそんな気持ちで日々の仕事に向き合って参りたいものです。