「楽」4段活用


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    日本漢字能力検定協会が運営する「漢字ペディア」によると「楽」という文字の意味は
    「音楽(を演奏する )、こころよい、たのしむ、たやすい、もとめる」
    などの意味があり、旧字の「樂」は木に糸を張った弦楽器を表しているんだそうです。


    きっと古代中国のその楽器の音楽を聞いて楽しくなった人、気持ちが楽になった人がいたので、「たのしむ」「こころよい」という意味を表す文字としても使われるようになったのだと思います


    だれでも「楽がしたい」という気持ちがあるものです。
    わりと苦労を好むところがある私も、そこはやはりそう思います。
    私はこの「楽」には4段階あると思ってまして・・


    第1段階「楽(らく)」
    これはただひたすら楽な状態。
    息をする以外なんの行動もせず、誰ともかかわらず、ただひたすら「ぼーっ」としている状態。
    穏やかな天気のどこかのリゾート地の浜辺で、デッキチェアに長々と身を横たえ、テキーラのカクテルでも片手にただただ波の音を聞いている。
    そんな感じでしょうか。


    第2段階は「楽しむ」
    相変わらず誰かと関わる必要はありませんが、色々と行動をする必要があります。
    本を開いて読む、ランニングシューズを履いて出かける、ケースからギターを出して爪弾く等々
    You Tubeを見るにもネットとつなげたり、検索したり、何らかの行動が必要です。


    第3段階は「楽しい」
    第2段階と違ってただ行動するだけではなく、人とのかかわりが必要になってきます。
    友達に呼ばれてバーベキューに行く、誘われて一緒にスポーツ観戦を楽しむ。
    ただ仲間の話に耳を傾け、彼らの一挙一動を見ているだけでも楽しいものです。


    そして最後の第4段階は「楽しく」
    自分から率先して仲間を楽しくしてあげる。
    旅行の計画を立てて、仲間を誘う。
    スポーツ同好会の世話人になって練習会場の確保や、会費集めに精を出す。
    思いがけないちょっとしたトラブルがあったりして、自分が楽しむどころじゃない時もありますが、そのイベントが終わったときの達成感はなかなか楽しいものですよね。
    またそこまでの計画性はなくても、ただただ一緒にいる仲間の前で楽しく振る舞うだけで、あなたは周りを「楽しく」できます。


    この「楽四段活用」どれが一番立派とかはなく、どの段階も全部私達人間にとって、うるおいのある生活を送るには大切なものだと思います。


    ただ不思議なもので、最後の第4段階「楽しく」を積極的にやってる人のほうが、他の段階の「楽(らく)」も「楽しむ」も「楽しい」もたくさん受け取ってる気がします。
    「苦労は楽の種」なんて言葉があります。
    私がわりと苦労を好むのも、そんなことを信じているからかもしれません。


    ☆日本三大名園の一つ岡山の「後楽園」は中国の古典にある「先憂後楽」から来ています。
    「先に苦労して後で楽をする」という意味かと思いきや「常に民に先立って国のことを心配し、民が楽しんだ後に自分が楽しむ」という北宋の忠臣范仲淹が為政者の心得を述べた言葉だそうです。ヒッジョーにキビシーッ!