2月4日は立春でしたね。
立春というのは「春が立つ」つまり「冬が極まり春の気配が立ち始める頃」という意味なんだそうです。
私が住む東北の仙台ではまだまだ「冬が極まりっぱなし」で「春は遠いな〜」というのが実感です。
そんな先週のある日、私が所属する勉強会に仙台より少し春が近い、栃木の宇都宮から講師の先生がいらっしゃいました。
講演の内容はご自身の体験を通し、「明るい心」がとても大切という内容で、まだお若いのに芯が一本通った素晴らしいお話を聞かせていただきました。
なんせご自身の体験がベースになってますので説得力が違うな〜、と感じましたね。
お話の中でその先生は「前向きなエビ」というお話をされました。
エビは泳ぐときに背中を丸めて後ろ向きに泳ぎますよね。
それが前向きってどういう意味?? と思いよく聞いてみると先生はこうお話をされました。
「よく早起きしましょうとか、あいさつしましょうとかいった、良いことの提案に、わかりました!やります!って態度だけは前向きなのに、いざやるとなると、やるどころか後ろに下がっちゃう人いますよね?」
「顔だけ前向きで、心は後ろ向き、そういう人を前向きなエビっていうんですよ」
なるほどー 確かにエビは顔は前向き、進行方向はうしろむきですもんね。
主に海底に暮らすエビの仲間は、外敵におそわれるとたちまち背中を丸めて後ろ向きに猛ダッシュ!
エビとしてみれば顔が前に向いていたほうが、外敵の様子を見ながら逃げられるメリットが有るのかも知れません。
もしかして態度は前向きなのに、実行しない人の心理もおんなじなのかも。
おそらくはそれ(たとえばゴミ拾い)が良いことだ、と理屈の上ではわかっている。
でも実行するときのめんどくささ(ひざを曲げる)や、リスク(良い人ぶってると思われてしまう)を恐れて実行はしたくない。
そんな心理がひとを「前向きなエビ」化してしまうのかもしれません。
でも実際やってみるとわかりますが、世の中で言われるたいていの「良いこと」は、やってみたら、そんなにめんどうくさくもなく、リスクも対してありません。
「やればできる」どころか「やったらできる」レベルのことがほとんど。
もし万が一、やってみて面倒だったり、リスクが発生したらいったんやめればいいだけのこと。
どんなことでも良いと思ったら、とりあえずやってみる。
今回の先生もそうですが、上手くいっている人ってとにかく第一歩が早い、というのが私の感想です。
私も、前向きなエビのように顔だけ前にして後ろに下がっていることがないか気をつけて、せめてカニのように横に逃げるか、できたらバッタのように前に逃げたいものです