永続性を目指す組織が多様性を重んずるワケ

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    スポーツチームであれ、会社の部署であれ、あるいは友だち集団であれ、
    何らか組織に属していると、どうしてもその組織の風土に同化していくことになります。

    その風土の中には自分にとって心地の良いところもあればそうでないところもありますね。
    たいていのばあいは、気に染まない部分には目をつぶり、心地の良いところに気持ちをフォーカスして、組織の風土に同化していくわけです(それがどうしても出来ない時はその組織から離れていくことになります)。

    あなたがその組織にすっかり馴染んだ頃、そこへ組織の風土に不慣れな新参者が入ってきます。
    彼はその組織の暗黙の了解に従わず、反発しているようにあなたからは見えます。
    そこであなたは言葉や態度で、彼を組織のルールに従わせようとします。
    彼は色々抵抗はしますが、結局は組織の風土に馴染んでいきます。

    組織の規律が守られるようになり、あなたもやっと一安心。

    しかし、聡明なあなたは気がつきます。彼が意識するとしないに関わらず、組織に新しい風を送り、その風土をほんの少しですが改良していたことを。
    さらにあなたは気付きます。かつての自分自身が、組織の風土に馴染んでいく過程で、新しい風を連れてきていたことに。

    ちょっと、物語調になってしまいましたが、組織ってこうやって、一見馴染まないものが入ってくることによって常に新鮮さを保っているのじゃないかと思うのです。

    国や、みなさんが所属する会社やグループ、営利目的であれなんであれ、本来の目的を達成するため構成員が同質であることが求められる組織が、なぜ多様性を重んじなくてはいけないのか?

    その理由はこういったところにあると思うのですがいかがでしょう?