皆さんは出口治明(でぐちはるあき)さんという方をご存知ですか?
ライフネット生命の創業者で現在は立命館アジア太平洋大学の学長をしておられます。
文筆家としても知られ、書いた本の数はなんと40冊超え!
「生命保険入門」などの保険のプロ向けの実務書から、ベストセラーになった「君に伝えたいお金の教養」などの考え方を学べる本、さらには「全世界史」などの歴史に関する本まで幅広く書いておられますが、
そのほとんどが日本生命にお勤めの時や、ライフネット生命の経営者時代に書かれています。
彼自身は京都大学を卒業したいわゆる「高学歴者」なのですが、こんな事を言ってます。
「高学歴、これはいい大学をでていることではなくて学び続けることです。」
はい、早速種明かしになりましたが、
社会人になってもずーっと勉強を続ける人が高学歴
(高く学んだ歴)ってわけです。
もちろん「勉強」と言っても今からあの大嫌いだった学校の教科書を開く必要はありません。
個人的には「受験勉強」と「勉強」は全く別のものだと思っています。
お仕事に関係することや、仕事には関係ないが興味関心を持ったこと、何でも良いと思います。
本を読んだり、ネットで調べたりして、これまで持ってなかった知識を持つことが勉強ですし、その知識に対する資格があればそれにチャレンジしてみるのも良いかもしれません。(学費は払わなくてもいいですが、本代や検定料がちょっとかかります。)
「いまさら遅いよ」とおっしゃった方!ここで出口さんのお話にもうちょっと耳を傾けてください。
講演などで「いまさら勉強といわれてもこれからどうすれば良いのですか?」と聞かれると
「今日の皆さんが一番若いのです」「一番若い時に始めましょう」
と答えています。
「もう手遅れだ」と思うくらいなら、今夜から読み始めればいいだけのこと。これまで自分の頭で考える努力をしていなかったのなら、今夜からそのための努力を始める。きわめてシンプルな話でではありませんか。
「人生を面白くする本物の教養(幻冬舎新書)」より要約
私は「勉強」するものは本じゃなくても何でも良いと思います。
試しにぜひWEB百科事典のウキペディアhttps://ja.wikipedia.org/を開いてみてください。
「お笑い」でも「ラグビー」でも「ビール」でも気になるワードで検索してみる→記事を読む→青色の関連する単語や関連記事をクリックしてそれも読む→以下繰り返し。
これであなたも「ビール」について勉強ができてしまいます。
その後のビールや発泡酒の味はこれまでとは随分違うものになると思いませんか?
もし特に調べてみたいものがなくても、メインページから気になる項目をクリックしてみるとあたらしい世界が開けるかもしれませんよ。
このようにいま現在の仕事やいま生きていくことに直接関係ない知識を「教養」と呼びます(雑学と呼ばれる時もありますが)。
教養ですぐお腹いっぱいになったり、直接お金が儲かることはありませんが、初めて遭遇することに対処する時など、いざというときの危機管理や新たな人脈を広げることにはかなり役立ちます。
教養は無駄な知識ではなく実は「生き抜く知恵」。
英語ではリベラルアーツ(人間を自由にする技)と呼ばれてるんですよ。
おまけ
ウィキペディア(英: Wikipedia)は、ウィキメディア財団が運営しているインターネット百科事典
だれでも無料で自由に読むことができて、だれでもボランティアとして編集に参加できます。
英語や日本語だけでなく、世界の各言語で展開されているんですよ。
私はとても良く使うので毎月700円だけ寄付しています。
おまけのおまけ
テレビ派なら時どきチャンネルをEテレ(NHK教育)に合せてみましょう。
話題の「チコちゃんに叱られる」「ねほりんぱほりん」や子供向けの番組も面白いですよ。
個人的には草刈正雄さんがいい味出してる「美の壺」も好きです。