トライアスロン世界大会参戦記(中編)

    2019 ITU Word Triathlon Grand Final Lausanne

    ITU世界エイジグループ
    トライアスロン選手権(スイス、ローザンヌ)参戦記 中編

    ミカド電装商事 沢田秀二

    8月28日(水)天気晴れ (予想より暑い25度くらい)
    午前中にバイクコースの下見に行く。
    慣れない右側通行に加えて信号がわかりにくく、非常に走りにくい。
    そのうえ手元にはフランス語表記の地図しかなく、あーでもないこーでもないと同行者と検討しながら、「おそらくこんな感じだろう」と1周20kmほどをゆっくり回る(レースではここを2周回)
    高低表からコース序盤の急坂はわかっていたが、実際に走ってみると予想以上だった。
    午後は、引率してくださる連盟の方によるレース会場の下見ツアーに参加。
    スイム会場のレマン湖にいくと、すでに会場設営が始まっており、思わず鼓動の高鳴りを感じた。

    ホテルへ戻り、すぐ近くにあるローザンヌ大聖堂まで散歩に出かける。
    12世紀に建造された建物と巨大なステンドグラスにヨーロッパの歴史を感じ、幻想的なパイプオルガンの音色に心打たれた。

    ローザンヌ大聖堂(12世紀の建造でいくつものステンドグラスが目を奪う)

    8月29日(木)
    午前中は、昨日のバイクコースを再度試走。
    午後にレマン湖を試泳し、そのあとランコースを軽くジョグ。
    ランコースにも激坂が用意されていて、レースのタフさを感じる。
    夕方から、オープニングセレモニーへ。
    チームJAPANの一員であることに誇りを持ちパレードに参加する。

    オープニングイベントで、会場周辺をパレード

    8月30日(金)
    午前中に電車とバスを乗り継いで、30kmほど離れたところにあるシオン城を訪れた。
    13世紀に建造された湖畔に立つ巨大な城で、地下牢から天守閣、食堂、教会、寝室、トイレまですべてが建造当時のままで、今にも甲冑を着た騎士が出てきそうな雰囲気。
    ここは、出発前から是非行きたいと思っていた場所だったので、大満足。
    それにしても見知らぬ土地でも目的地にスムーズにいざなってくれるグーグル先生は偉大だ。

    ローザンヌから東へ30kmの湖畔に建つにあるシオン城(湖に浮かぶ城と称されている)

    午後は、最終調整のつもりで数名を誘ってランコースへ行き、身体に刺激をいれるため、スピード練習を含む10kmのランニング。
    非常に身体が軽く、よく動く。
    気になっていた時差ボケも解消し、問題はなさそうだ。

    8月31日(土)
    レース前日、身体を休めるために練習はせずに市内を散歩。
    石畳の坂道をあちこち歩きながら、お土産物をいくつか購入した。
    途中のバザーでチーズを試食し、あまりのうまさについ買いすぎてしまい、帰りの荷物が重たくなってしまった。
    午後から選手受付と、バイクを会場にチェックイン(「預託」とも言い、レース前に預けておきます)。
    いよいよ明日だ。