人の順序

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    皆さんこんにちは
    さて、このブログを書いている5月1日、ここ仙台はエアコンこそつけていないものの、窓を開けブラインドを下ろしても少し汗ばむような陽気です。
    こんな日には、この陽気と放映中の大河ドラマの「西郷どん」にちなみ、南国薩摩(鹿児島)の島津藩に伝わる「男の順序」というものをご紹介させていただきます。
    島津藩は皆様御存知の通り、加賀百万石に次ぐ90万石を誇り、藩主の島津家はもちろん西郷隆盛、大久保利通など明治維新にも大きな力を奮った人材を輩出した名藩です(ちなみに第3位は62万石の仙台藩ですね)。
    この薩摩藩では、人物評価の際、誰が言い出したか「男の順序」と言う基準を使っていたらしいのです。
    薩摩隼人は互いをどんな基準で評価していたのでしょうか?ちょっと気になるところですね。1位から5位まであるそうですので、早速ご紹介していきましょう
    まずは堂々の1位!
    「一、何かに挑戦し、成功した者」
    ま、当たり前といえば当たり前ですね「成功者」は常に世間から評価されるものですし、相当な努力をして、その成功をもって周りの人たちを助けるわけですから。まさに「英雄」王道中の王道ですね。
    次に第2位の発表です。
    「二、何かに挑戦し、失敗した者」
    おや?失敗しているのに2位?意外な感じもしますが、何かに挑戦しない限り成功することはないわけで、「まず挑戦者であること」が高評価の大前提になるのでしょう。
    もちろん運もありますが、成功にいたるまでの未完成品、という扱いでしょうか。
    さて、みなさん3位は予想がつきますか?
    3位はなんと「三、自ら挑戦しなかったが、挑戦した人の手助けをした者」
    私はこういう人がきちんと評価されているところがさすが薩摩藩、と思いました。
    実際、面倒なことに巻き込まれることを恐れて、なかなかこういう人は出てきません。
    しかし大きな成功は決して英雄一人の力では成し遂げられず、その陰には必ずこういう人たちの存在が重要であるという考え方だと思います。
    じゃブービーの4位はと言うと、これが「四、何もしなかった者」
    何もしない人はビリかと思っていたら、これはどいうことでしょう?
    きっとこれは、ほんとに「何もしないでブラブラしてる人」という意味ではなく、日々の生活や仕事に追われて、「挑戦を忘れた人」という意味なんじゃないでしょうか。もちろん挑戦したい、応援したい気持ちはあっても、リスクを恐れてぐっと気持ちを飲み込んでいる人も入るかもしれませんね。
    さて、これが4位だとなると堂々の最下位は誰になるんでしょう?
    それは「五、何もせず 批判だけしている者」
    お気の毒に、何もしないよりさらに悪い評価になってしまいました。確かにこういう人に色々言われるのが嫌で4位の「何もしない」を選んじゃう人も多いから、ご本人は悪気がなくても成功しようとする人の足を引っ張ってしまっていることがあるかもしれません。
    いわゆる「居酒屋のデモデモ星人」。どうしてできないかの解説能力だけは高くて、自分でも行動しないし、応援もしないのだったら、せめて黙って見てくれていたほうがまだまし。ってことなんでしょうね。
    我々凡人はうっかりするとここに落ちてしまうことが多いと思います。人の批判は困ったことに結構楽しいものです。
    一体どうしたらいいんでしょう?
    これは私の個人的な考えなのですが、「批判を口にすまい」と、ただ黙ってしまうのではなく、せめて批判を建設的な意見に代えて3位に入れてもらえるようにがんばっていれば、そのうち1位2位グループへの扉が開けるかもしれません。
    ちなみに調べてみたら「女の順序」というのは特にないそうですので、ここは「男の順序」を「人の順序」と読み替えて男女ともに歩んでいきたいですね。
    皆様はどう思われました? 爽やかな季節到来、心にも爽やかな汗をかいて日々努力で参りましょう。