タレントさんと私達の素敵な関係

テレビに出ている方々の中に「タレント」と呼ばれる方がいます。

普段「タレント」って簡単に使ってますが、本来はどんな意味なんでしょう?
Wikipediaによると「メディアおよび各種イベントに出演し出演料を得ることを収入源としている人の一般的呼称」ということだそうです。まあ確かに、さすがはWikipediaですね。

更に調べてみるとタレントの語源は「タラント」という古代ギリシャの貨幣単位らしく、実はこのタラントは米ドルに代表される貨幣単位「Dollar」の語源にもなっているそうです。

まさしくタレントさんは「貨幣を稼げる才能」の持ち主なんですね。

そう考えると、何らかの形で「貨幣を稼いでいる」私達って実はみんな「タレント」ってことになりませんか?

私がかつて読んだ新約聖書(高校で授業があったんです)のなかにこんなお話がありました(以下昔話風)。

むかーしむかーし、ある館に主人と3人の使用人が住んでおりました。
(館は人間界、主人は創造主、使用人は人間のたとえ)

館の主はあるとき旅に出ることになりました。旅立ちにあたって主人は使用人3人を集めてこう話します。

「私は長い旅に出ていつ帰ってくるかわからない。A君には5タラント、B君には2タラント、C君には1タラント与えるので後はよろしくね。」
「いってらっしゃーい」
そして主人は何年たっても何十年たっても帰ってこず、使用人たちはめいめいに暮らしておりました。

どのくらいの時が経ったでしょう、ある日突然何の前触れもなく主人は帰ってきました。
そして帰ってくるなり使用人たちを集めてこう言うのです。

「さあお前たち、わたくしが与えたタラントをどうしたか、さっそく話してみよ。」

使用人A「ご主人様、わたくしはお預かりした5タラントを元手に商売をはじめました。諸経費を引いてここに10タラントあります。」

ご主人「うーん、よしよし、ほめてつかわす。これからもよろしくな。」

使用人B「ご主人様、わたくしもお預かりした2タラントで商売を始め、もろもろ引いて4タラントになりました。」

ご主人「よくやった!ほめてつかわす。これからもよろしくな。」

使用人C「ご主人様、わたくしはコワーイ貴方からお預かりした1タラントを減らしては大変と、土に埋めて大事に取っておきました。ここにその1タラントがあります。」

ご主人「ぬゎにぃ~っ!! このナマケモンの大馬鹿もんがぁ! 今すぐこの館からでていけ~ぃっ!!!」

使用人C「ひえ~~」

おしまい。

Cさんは1タラントしか預けられずちょっとかわいそうにも思えますが、1タラントは今の価値にして、ななんと約6000万円に当たるそうですから結構な金額ですね。

さてここからが私の「中高年の主張」。

このお話で主人が与えたタラントを先程のタレントの語源にならい、「才能」と読み替えたらどうなるでしょう?

AさんやBさんが商売に精を出す中、Cさんだけがその大事な才能を土の中に埋めてしまってご主人が帰ってくるまで漫然と暮らしていたのではもったいない。

BさんやAさんのようには稼げなくても、自分の元手を使って6000万円稼ぐ努力をしていれば、たとえ元本割れしちゃったしたとしても、「ナイストライC君。じゃあもう一回1タラント預けるから、リベンジ頼むね」
となるんじゃないでしょうか?

せっかくもらった才能、地面に埋めたりせずぜひ生かして使いたいものですね。

参考資料 マタイによる福音書