幸福のカタチ

みなさんは「ジグザグを書いてください」って言われたらすぐ書けますか?

ジグザクはWikipediaによると「Z字状に直線が何度も折れ曲がっている物や形態のこと。

フランス語で「鋸の刃(歯)」を意味する語が由来」ということだそうです。

ところで「ジグザク」のイメージってどうです?良いイメージを持っているって人はあんまりいないようですね。

なんか洗練されてないというかトゲトゲしているというか、

「心が安らがない」というのがピッタリ。

クルマでドライブするんだったら、できればジグザグの道は選びたくありません。

緩やかなカーブや直線が続く道を心地よくドライブしたいもんですね。

おんなじように、自分の人生においても嫌なことがなく、順調に右肩上がりに伸びていくのが理想、と言えるんじゃないでしょうか。

そう思えば「失敗しそうなこと」はなるだけ避けて生きるのが「幸福」への最短距離と言えるのかもしれません。

「幸福」といえば最近ダイヤモンド社からその名も「幸福学(ハーバードビジネスレビュー編)」という本が出ました。

「幸福」に並々ならぬ関心を持っている私は早速購入して読んでみました。

この本を読んだところによると、「幸福」を感じるには「長期的な成長」を実現することが必要不可欠なんだそうです。

たしかに「短期的な成長」で一時的な刺激や興奮は得られても、それを「幸福」というのはちょっと違うような気がします。

そしてこの本にはさらにこうも書かれていました。

「幸福は否定的な感情が無いということではない」

つまり「嫌な感じが生じるようなこと」も「長期的な成長(幸福)」のためには必要、と書いてあるんです。

嫌ですね恐ろしいですね、なんとか否定的感情が起きる不幸な出来事なしに「長期的に成長」することはできないもんでしょうか。

ハーバード大に逆らうようですが、それが理想のザ・「幸福な人生」ってもんじゃないでしょうか??

マイナスなしでなんとかならないか? と私は頭の中で実験してみることにしました。

まず「短期的な成長が起きる」

これは「なにか販売した商品があたった」とか「スポーツですごい記録がでた」とか「急にモテ期がきた」なんでも良いんですが、いちおうヒット商品が出たことにしましょう。

開発に大変苦労してやっと販売にこぎつけたこのヒット商品(Aとしましょう)、ずーっと売れ続けてくれたら、ずーっと成長して幸福です。

しかし、現実の世界では必ずと言っていいほど「ライバル商品の登場」「お客様が飽きてしまう」など出来事が起こり、商品Aの成長を妨げます。

その結果、悪くすると会社が危機に陥るくらい全く売れなくなってしまったり、売れることは売れるがぱっとしないマンネリ商品になってしまったり、、、

ここで「商品」を「記録」や「モテ期」に入れ替えて考えても同じことが言えそうです。

結局たった一つの短期的成功がずーっと続いて長期的成功(幸福)になる、ということは滅多にはなさそうですね。

では、あまり売れなくなってしまった商品を売っている会社(サワダ商会としましょう)がその後どうなるか、考えてみましょう。

短期的成長が終わりどんどん成績が落ち、後退局面に入ったサワダ商会は、その後必死に新商品の開発に取り組みます。

しかしそこそこ売れる商品BとかCとかは時折出るものの、そんな簡単にヒット商品が生まれるわけではなく、会社の成績はズルズルズル落ちていきます。

とうとう商品A販売以前の成績まで落ちてしまいそうになった頃、救世主商品Dが生まれ、サワダ商会は息を吹き返します。

そして商品Dもさきほどの理由でまた売れなくなり、、、(以下繰り返し)、、でまたそのうちヒット商品Gがという流れでしょうか。

あれ? こうしてみるとサワダ商会は定期的に短期の下降局面はあっても、長期的には「成長している」と言えそうです。

どうやらこれは「幸福」といってもよさそうですよ。

そしてこのサワダ商会の長期的成長は、やっぱり「否定的な感情が無いということではない」マイナス局面もあるなかで形作られたもののようです。

ネガティブなイメージをもっていた「ジグザグ形」

どうしても避けたかった「マイナス局面」ありの「ジグザグ形」

しかし、どうやらこれが「幸福の形」のようです。