東北地方は梅雨ど真ん中。寒暖の差が激しい毎日が続きます。
仙台の梅雨明け、昨年は7月14日でしたが、平年は7月25日頃。
まだまだ湿っぽい毎日が続きますから気持ちが晴れやかになる内容を目指したいと思います。
「捜しものは見つからないかもしれない。しかし同じくらい重要なものをあなたはすでに見つけている。」(ロバート・ノイス)
今回はこの言葉にインスパイア(影響)された事を書こうかなと思います。
世の中には様々な理由で、「目標を持て」という意見がありますが、また同じくらい様々な理由で「目標を持つのは無意味」という意見があります。
1,目標を持ってもどうせ「そのとおりにならない」から、目標を持つ意味なんてない。
2,「可能性はゼロではない」からラッキーな出来事を期待し待ち続けるべき。
3,人生は「なるようにしかならない」から、その日一日、おきたことに懸命に対処し続けるのが一番。
といったあたりが代表的な目標無意味派の意見だと思います。
たしかに、それぞれの理由には筋が通っています。
目標を持ったとしてもそのとおりにはならないことが多いですし、思ってもみないラッキーな出来事が身の回りに起こる可能性は否定できません(実際そういう方もいると思います)。
また、成るようにしかならない、というのは私自身も身をもって感じていることです。
結局人間は未来を志すことはできても、未来を決定することは出来ず、
「未来は確率論的にしか存在できない」というのが真理であろうと私は考えているわけです。
「じゃあお前も、目標無意味派か?」と言われますとそうではなくて、私は目標を持つことについてこんなふうに考えています
私が目標を持つ理由は
自分が思い通りの人生を歩むためだけではなく
自分の人生の主人になるため
運命の奴隷にならないため
目標を決めて行動を取らないと、この目的をクリアできないんじゃないかと、そう思うのです。
私は運動はあまり得意ではありませんが、縁あって大学時代テニススクールでアルバイトをしていました。
そこでヘッドコーチからしつこく言われたことは「ネットを越えない球は絶対に相手コートに入らない」「だから最低でもネットを超えるサーブやショットを打ちなさい」という真実についてでした。
ビジネスというスポーツにおいては「行動しない者は絶対に何も成し遂げられない」「だから行動しやすいように目標を持ちなさい」ということなんじゃないかと思います。
ただ、テニスでもゆるゆるのサーブやショットを打てば必ず厳しい返球が待ってますから、可能な範囲でネットギリギリの高さで打つことが多いです。
ですからやはり目標もやれば必ずできる「ゆるゆる」のものより、行動できるギリギリ「ナナメ上」の目標が良いんじゃないかと思います。
確かに何もしてないのにラッキーが来ることもあるでしょう
でもそれは自分がやったことではなくで、ただどこからか来たものに過ぎません。
あなたの運命のご主人様が奴隷である私達に気まぐれにくださっただけのものです。いつ気分が変わって取り上げられるかわかったものではありません。
もちろんそうは言っても冒頭に書いたとおり、目標を立ててそれにそった行動をとったところで、必ず、100%、間違いなくそうなることはだれにも保証できません。
なので目標を持って行動し続けたあなたは、ふと気づくと、最初に目標としたところとはいくぶん違うところに立っていることになるかも知れませんね。
でもきっとそこは見晴らしが良くてとても気分の良いところなことは九分九厘お約束できます。
つまり私はそんな理由で人間は目標を持ったほうが良い、と思っているわけです。
エースユナイテッド 5バリュー(共有すべき5つの価値感)の1番目が「ストレッチ(ナナメ上の目標を持つ)」である理由も自分も含めた社員が全員「自分の人生の主人」であってほしいからなんです。
ロバート・ノイス(1927〜1990)
インテルの共同創業者の1人であり、「シリコンバレーの主」とあだ名された人物。ジャック・キルビーと並んで集積回路(IC)を発明したことでも知られている。