エコの上にエコがある?

突然ですが皆さんは「エコ」って聞いて、どんなことを思い浮かべますか?

私が「エコ」という言葉を聞いたのは約30年くらい前だったと思います。

もともとは「生態学」を指す「エコロジー」という言葉が元だそうで、当時は「エコで地球にやさしい」「それはエコじゃない」とかそんなふうに使われていたと記憶しています。

その頃の正直な感想は「田舎かぶれの都会人が使う言葉」「儲からないし時間の無駄」って思ってました。

実際のところ、エアコンのギンギンに効いたホテルのレストランで得意げにポケットから「マイ箸」を出し始める人を見ると、本末転倒というかなんというか「トホホ」という気持ちになったものです。

その後もさまざまな試みがなされ、中には怪しげなものもありましたが、ようやく私達の社会に「エコ」が本来的な意味をもって根付いてきたような気がする昨今です。

やはり「地球温暖化」が現実のものとしてとらえられ、それを防ぐ必要を私達が感じだしたことが大きいようです。

しかし、30年前の私のように「エコは儲かんないからやりたくない」「めんどくさい」という感覚は未だどこかにあると思います。

一種のボランティア精神がないとなかなか実行できないのは、個人も会社も、いや国家でも変わらないと思います。

「エコロジー(環境問題)の上にエコノミック(経済上の損得)がある」というわけです。

そんな対立する概念だった「エコ」と「エコ」を結びつける新たな試みが、ヨーロッパから始まりました。

「サーキュラー・エコノミー」という考え方がそれです。

サーキュラーエコノミーとは、「ゴミが出なくなる経済の仕組み」のことだそうで、これまで捨てられてきたものを「資源」と捉えます。

なので廃棄物が出ず、ものが循環し続けるようになり、環境負荷が減るだけでなく、企業や自治体のコスト削減にもつながる、という考え方です。

似た考えで「循環型社会」というのもあるにはありました。

こちらは使用済みのものをリサイクル業者に出すことで、それが新たな燃料、材料として再生されて循環する、というものでした。

しかしサーキュラー・エコノミーでは「最初の製品を作る段階から再利用を前提」に考えられています。

つまり、循環型社会からさらに進み、ものづくりの段階から使用後の再利用の方法、再利用先を計画したうえで、商品を生産、販売するという考え方なんだそうです。

例えばオランダのスタートアップ企業が作っているFairphone(フェアフォン)。

Fairphoneは設計、デザインの段階からサーキュラーエコノミーが取り入れられ、廃棄物がまったく出ない仕組みになっていて、さらに部品を自分で交換でき、壊れた部分も100%リユース、リサイクルできるとのことです。

日本では「サーキュラー・エコノミー」という言葉があまり浸透していませんが、金属や紙類のリサイクルなど、「サーキュラー・エコノミー」の入口になりそうなビジネスモデルは結構ありますよね。

私達も「無駄なゴミを出さない」「紙ゴミもしっかり分別してリサイクル」など、身近なところから始めていきたいですね。

当社も「蓄電池システム」や「エネルギーマネージメントサービス」を事業としていますが、「サーキュラー・エコノミー」とのつながりをしっかり考えていきたいと思っています。

☆私個人は最近、野菜の皮や茎のところなど、これまで捨ててしまっていたところを冷凍保存しておき、たまったらそれでスープだしを作っています。カレーをつくるときなどお水代わりに入れたりするとコクが出ますよ。