弱さを知る強さ

いきなりですがみなさんは人間は強いのか弱いのかどっちだと思います?

「両方や!!」

はい、強めのツッコミありがとうございます。

「万物の霊長」を自認し、動物界のトップに君臨、田畑を耕し、建物や道路、通信網をつくり、飛行機のみならずロケットまで打ち上げて、宇宙も手に入れようかという勢いで大繁栄しているわけですから、「人間は強い」ということも出来ますね。

しかし、かたや目に見えないウィルスによって命の危険にさらされ、右往左往させられる。

ちょっと高いところから落ちただけで死んでしまう。

そこに注目すると「人間は弱い」とも言えると思います。

今回はそんな物理的、身体的な弱さではなく、人間の精神的な「心の強さと弱さ」についてすこしお話したいと思います。

私は心が強い人々が最も集まっている集団は、芸能界ではないかと思っています。

だって、アイドルさんや芸人さん達は、ものすごい熾烈な競争を勝ち抜いて、テレビカメラの前まで行けるわけです。

きっとテレビに出れない芸能人って何千人、いや芸能人の卵まで入れたら何万単位でいるんじゃないでしょうか?

元業界の人から聞いた話ですが、全然売れず給料も出ないお笑い芸人さんでも、高校や大学の人気者クラスと比べたら圧倒的に面白いんだそうです。

だとしたらもう売れる売れないは、自らを「面白い、売れる」と思える心の強さだけじゃないでしょうか?

同じくらい強い心を持っている人が集まりそうなのがプロスポーツ界でしょう。

スポーツはもちろん並外れて強い体も必要ですが、強い心も欠かせません。

野球界だと、子供の頃にエースで4番だった人たちが甲子園を目指していろんなポジションで激しい競争をして、そのまた一部がプロになります。

なかには並外れた身体能力を持ちながらも、心の弱さが災いして力を出せない人もいるそうで、、

野球界には「ブルペンエース」と言う言葉があります。

ブルペン(投球練習場)ではエース級の球を投げられるのに、試合に出るとすぐ打たれてしまうという彼らに欠けているのは、体ではなくてやはり心の強さ。

心が強い人達が集まって、熾烈な競争を繰り返す。

芸能界もスポーツ界もきっとそんなところじゃないかと思います。

ところがその芸能界やスポーツ界について、毎月、毎週のように様々なスキャンダルが報道されています。

自らもトップクラスの人気者、お笑いばかりでなくグルメや映画紹介(さらに高校野球!)などいろいろな分野で活躍し、きれいな女優さんと結婚してみんなから羨ましがれていたのに、浮気がたくさんバレてテレビに出れなくなった芸人さん。

必要な感染症対策を行わずに大会を主催し、そのパーティの影響なのか自身も検査で陽性となった男子テニス世界No.1プレーヤー。

お二人とも分野は別ですが、心の強さはそれぞれの世界でトップクラス。

なのになぜやらないほうが良い、と誰にでもわかりそうなミスをしてしまうんだろう?思ってしまいますね。

彼ら自身だって、たぶん自分の周りの人がそういう行動をしているのを見たらきっと「やめとけ!」って思うんじゃないでしょうか?

なのになぜわかり切った悪手を打ってしまうのか?

私はたぶん彼らの持つ「心の強さ」が原因になっているんじゃないかと思っています。

彼らにしてみればいろいろ言い分はあるんだと思いますが、その心のどこかに

「自分は大丈夫。だって努力と才能でここまで来たんだから」

「これからも自分の力で全部コントロールしてみせるさ。」

という「自分は特別」という気持ちがあったんじゃないでしょうか。

もちろん、そんな「強い気持ち」がきっと彼らを成功に導いていたんでしょうけどね。

一方では「心の強さ」を持つ人が全員そうだというわけではなく、トップクラスに君臨しながらもスキャンダルとは無縁の芸能人・スポーツ選手も沢山います。

たぶん、彼らには自分の持つ強さと同時に、「弱さ」に対する客観的な自覚があるんじゃないでしょうか。

「自分も弱い人間の一人、怪我や病気には充分気をつける」

「自分の人気は半分以上運、だから周りの人に感謝。」

先の2人がそう考えていたなら、・・・

「人間は弱いもの」

そこまではみんな考えると思います。

でも、そういうふうに思ったとき

「その中に自分が勘定に入っているかどうか」

ここが結構大きな分かれ道だと思ってます。

☆個人レベルでもそう心がけたいですが、「万物の霊長」なんて自称して、沢山の動植物を絶滅に追い込み、住んでいる地球が壊れそうなくらい資源を開発している私たち人類。地球に何かあったら絶滅しちゃうような、弱い存在だと気づくことができないと、破壊力バツグン「宇宙の文春砲」にやられてしまうかもですね。