まだまだ暑い日が続く毎日、マスクをしていることもだんだん苦しくなってきました(取っちゃだめですよ)。
そんななか少し季節を先取りして涼しい秋の話題をお届けします。
いまは一年中栽培しているので、いつでもスーパーに売ってますが、きのこは本来秋の食べ物。
店頭では、ぶなしめじ、えのき、しいたけ、エリンギにマッシュルーム、そうそう、ひらたけ、なんてきのこが置いているときもあります。
皆さんはどんなきのこが好きですか?
え? マツタケ? そりゃまた贅沢な(笑)
私は健康にも良さそうなので、よくぶなしめじをおみそ汁にして飲んでいますが、マイタケにちょっとにんにくを加えてオリーブ油で炒めたのも好きですね。
ところで「きのこ」を漢字で書くと「茸」と書くそうですが、
語源的には「木の子」つまり「木から生えてに子供みたいにくっついている」ようすから、そう呼ばれるようになったと考えられています(実際には地面から生えているもののほうが多いようです)。
しかしですよ、じつは我々が頭に中に描く数々カサ状のきのこ、あれって生物学的には本体ではないんです。
え?じゃあどこ? 保育園でも「きのこは生きているんだね♪」って歌ってたのに・・
と思った方はまあ落ち着いて
じつはきのこの本体は、枯れ木の中や土の中で糸状に広がっている「菌糸」と呼ばれる部分なんです。
きのこの本体「菌糸」は土の中の有機物(動物の死骸や植物の切れ端)を栄養にぐんぐん育ち、そこらへんじゅうに広がります。
そして、「ここらへんの土の中ではもう十分勢力を拡大した。そろそろ他の地域にも進出したくなったなあ。」という頃に、
地上にカサ状の「子実体(しじつたい)」というものをつくります。
子実体はそのカサの下側のシワシワのところから胞子を放出し、胞子は風にのって空中をただよい、またどこか他の地域の土の中で増えて勢力を広げる。
というわけ。
そうなんです、私達が「きのこ」と呼んでいるものは、実は菌類が仲間を増やすために一時的に作った体の一部、っていうことなんです。
ですから自然界ではきのこはおもに秋に出るけど、その本体である菌類は1年365日、土の中で生きている。
「きのこは生きているんだね♪」でやっぱり良かったわけです。
以上「きのこの本体はコツコツ地中で地道にがんばる菌糸でした」、というお話です。
このように我々人類からありがたがられる秋のきのこ。
私達も、目立たないところでコツコツ地道にやっていると、世間にありがたがられるきのこのような成果があげられるんじゃないでしょうか。
もちろん、倫理観や法令遵守をしっかりやっていかないと、コツコツやって毒きのこが生えちゃうこともあるから気をつけましょうね(笑)。