オススメの理由
・東大中退の風雲児と東大卒サラリーマンの共著
・二人ともお金の専門家だが お金が全てとは思っていない
・お金と信用、そして生き方について深く考えることができる
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今回オススメするのはホリエモンと元さんのコラボ本
残念ながら元さんはわたくしこと沢田元一郎ではなく、私が敬愛してやまない元さん(ややこしい)、元楽天証券経済研究所客員研究員で投資評論家の山崎元(やまさきはじめ)さんです。
ホリエモンこと堀江貴文さんは皆さん御存知の通り、ライブドア代表として一斉を風靡し、その後もニッポン放送の買収や、プロ野球チーム創設をしかけるも失敗。
衆議院選にも出馬しましたがこれも失敗、ついでに証取法違反で有罪となり懲役2年6か月。
その時の様子を書いた「刑務所なう」を出版して社会復帰(?)。
現在はインターステラテクノロジズ株式会社代表としてロケット開発を行っています。
一般的には「金の亡者」的な受け取られ方をしていて、実際過去はそんな振る舞いもあったと思いますが・・・
現在は「お金なんかためてどうするの?しょせん信用の代替物」「世の中信用が全て」というような主張(その通り!)を著作「信用2.0」などを通じて行っています。
まあなんというか「紆余曲折(うよきょくせつ)」の中にも一本筋が通っている人生を歩んでおられます。
かたや、我らが元さんこと山崎元さんは三菱商事を皮切りに、証券畑を12回も転職し、最近は楽天証券経済研究所も今年3月退所、国家公務員共済組合連合会資産運用委員会委員(名前長っ!)に就任されています。
42年の間に12回の転職ですから、1社平均3年ちょっとという勤続年数ですからこちらも紆余曲折なんですが、一貫して証券関係のサラリーマンという筋は通しておられます。
そんな経歴も年齢も違う二人の共通点は
・お金についてずーっと考え続けてきたこと
・東大に入学したこと(堀江さんは中退)
「生命保険は不要」、「FIRE(「経済的自立」と「早期リタイア」)は不毛」などなど
お互いに共通する意見も多いお二人ですが、あえて違っているところを出すとすれば
・ホリエモン
起業するのが一番
お金を貯めるよりも信用をためよ
お金は全部そのために使ってしまって良い
借りてでも若いうちに経験知を積め
お金がなくても仲間がいれば大丈夫
・元さん
個人事業主としてのサラリーマンになれ
若い人は信用はもちろんお金も貯めたほうが良い
株が絡まないと大金持ちにはなりにくい
資産形成は手数料が安い積立型の世界株式投信を人を介さずネットで買うの一択
iDeCoやNISAは賢く活用
・・・となると思います。
私自身のお金に関する考え方は
人間らしく楽しく生きるためには信用が必要
人のために働くと信用が増える
信用のあかしとして人からお金を受け取ることができる
しかしお金を人に渡して信用を受け取ることは難しい
つまり信用→お金ののルートは一方通行(不可逆)
でも人のために働くにはお金が必要
つまり信用のためにはお金が必要
・・・と言うものです。
つまりこの本で言うと
基本的なお金に対する基本的スタンスはホリエモン
具体的な行動は元さんより と言うところでしょうか
・人間らしく生きるためにお金は必要ない
・逆にお金さえあれば人間らしく生きられる
といった世間一般に言われていることに違和感がある方はぜひご一読オススメしますよ。
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