オススメの理由
・テレビでのわかりやすい解説で有名な池上彰さんが著者
・新書なので250ページほどの一気読みできるボリューム
・わりと最近の本なのでウクライナ情勢など 最近の話題も聖書からひもとかれている
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今回オススメするのは、元NHKの子供ニュースの名解説者でテレビの人気者、池上彰さんのこの本。
「聖書がわかれば世界が見える」というタイトルのとおり、特にクリスチャンが多いとは言えない私達が暮らしている現代の日本も、聖書の影響を大きく受けていることがわかります。
Q1.一週間は、なぜ七日間なの?
A1.旧約聖書に神様が世界を6日間で作り、1日休んだから。
Q2.なんで「目からうろこが落ちる」っていうの?
A2.イエスを信じるようになったパウロ(もとは迫害していた)の目から「鱗のようなものが落ちた」と新約聖書に書いてあるから。
Q3.キリスト教徒やユダヤ教、イスラム教徒が信じている神様は? それにどうしてあんなに仲が悪いの?
A3.じつは三つの宗教が信じている神様は同じだが、その解釈が違う。
もともとイスラム教では、同じ神の言葉が記された経典を信じるユダヤ人とキリスト教徒を「啓典の民」と呼び、大事にするように求められている。
Q4.「求めよ、されば与えられん」「狭き門」という表現はどこから?
A4.どちらも新約聖書から採られた言葉。
Q5.ロシアのプーチンはなぜあんなにまでしてウクライナを併合したいの?
A.5経済的な理由もあるが、心理の奥底にはもともと一緒だったウクライナ正教がロシア正教から離れて独立したことに対する怒りともあるのでは?
などなど
このほかにも、同じクリスチャンでも、カトリック、プロテスタント、英国正教会、東方(ギリシア・ロシアなど)正教会のこんなにも違う考え方。
アメリカで強い力を持つ「福音派」が国(連邦政府)が合法と認めた人工中絶にあんなに反対し、大統領選挙の結果まで左右するのか?
などなど、世界中で起きていることを考えれば考えるほど、クリスチャンでなくても知っておくべき聖書の世界。
池上さんの易しく、少し皮肉な口調で語られたこの本は、そんな世界への入り口として最適だと思いますよ。
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