
給食でおなじみのフレンドヨーグルトは宮城のソウルフード

ミカド電装商事のお客様をご訪問して、お仕事内容やエネルギーマネジメントへの取り組みを伺うシリーズの10回目です。今回は当社代表取締役の沢田秀二と編集部が、山田乳業株式会社様をご訪問して管理部企画推進チーフの山田悠太様にお話を伺いました。

山田乳業株式会社様 (以下、山田乳業様)は、宮城県白石市に本社を置く乳製品メーカーです。おなじみのフレンドヨーグルトや牛乳、そしてアイスクリームやスイーツまで手掛ける、地方では珍しい総合的な乳製品事業者です。ヨーグルトや牛乳は学校給食にも採用されているので、親しみを感じていらっしゃる方も多いのではないでしょうか。
山田乳業様は当社の補助金サポートにより「みやぎ二酸化炭素排出削減支援事業補助金」の認定を受け 、事業費635万円( 税抜 )の冷凍・冷蔵設備更新を補助率2分の1の工事費で完了いたしました。
➡ 令和6年度みやぎ二酸化炭素排出削減支援事業補助金(高効率設備等導入事業) 採択事業一覧(PDF)
※今回は宮城県白石市にある同社の本社事務室ででお話を聞かせていただきました。(文中の敬称は省略いたします。)
フレンドヨーグルトは宮城県民のソウルフード

沢田 今日はよろしくお願いします。うちの社員に聞きましたが、 御社の 「フレンドヨーグルト」 は給食によく出た、とても親しみのある商品なんですね。
山田チーフ ありがとうございます。 山田乳業の牛乳は仙南地域の給食で、 そして 「フレンドヨーグルト」 は宮城県全域の給食センターに納入させていただいています。
沢田 残念ながら私の時代の給食には出なかったのですが、 そうなると宮城県民のソウルフードともいえますね。 実は私、 昨年の8月11日に放送された 「かのおが便利軒」 (仙台放送) を見ていたんですよ。
山田チーフ あれはこちらの社長のアイデアがきっかけなんです。市販の 「フレンドヨーグルト」 (3個パ ック) の台紙に4コマ漫画を掲載することになり、 お客様からエピソードを募ったところ、 それが 「OH!バ ンデス」 などに取り上げられて、 それを見た 「かのおが便利軒」 (仙台放送) のデ ィ レクターさんから、 取材させてほしいという連絡をいただいたんです。
ご出演の狩野英孝さんや尾形貴弘さんも宮城のご出身で 「フレンドヨーグルト」 をよくご存じでした。 そういった経緯もあり、 ここ (本社) で行われた撮影はとても順調で、 私は当日、 社長たちが参加するゲームコーナーの司会までさせられてしまいましたよ (笑)
※当日の写真と放送内容は「かのおが」 (仙台放送)のブログに詳しく掲載!
変化を繰り返し宮城 ・ 白石を代表するブランドに

沢田 宮城県だけでなく、 御社の 「フロム蔵王」 というブランドは全国でも人気があるそうですね。
山田チーフ 成城石井さんとか明治さんとかクイーンズ伊勢丹さんとか高級なスーパーには入っています。 それから全国各地の宮城フ ェアで販売したりしています。 ですが一番は、 ふるさと納税の返礼品になっていることが人気の理由かもしれません。 このポスター(白石市のふるさと納税のポスター)のコピーも白石市の方が考えてくれたんです。
沢田 敷地には蔵を活用した倉庫もありますが創業は古いのですか?
山田チーフ 創業141年になります。最初は酪農家でした。 ここで牛を飼って乳を搾り地域の方に売っていたそうです。 株式会社にしたのは私の祖父の代からですが、 事業を拡大していく中で、 その時々の主力商品の浮き沈みを何度も経験し、 生き残りをかけて様々な製品を作ってきたのが現在に繋がっています。一時期は納豆も作っていたんですよ。 当社のような中小の乳製品事業者で、アイスやデザートまで手掛けているのは珍しいんです。 たいていは牛乳だけかヨーグルトぐらいまでかもしれません。
設備の老朽化に不安を感じひやひやする毎日でした

沢田 確かに変化は大事ですね。 私達の会社も最初はカーバイトを扱っ ていたんです。 それが幾多の変遷を経て今に至っています。 あのままカーバイトを扱っていたら、 今はもうなかったかもしれません。
山田チーフ 歴史はあるのですが、 様々な設備がけっこう古くなってきているんですよね。 乳製品は衛生管理が非常に重要なのですが、 冷蔵庫 (保管室) を冷やす冷凍機が一番心配で、 真夏に突然止まったらどうしよう?などと思いながら、 ひやひやすることが増えてきました。
そこで補助金を使った設備更新を検討し始め、 当社とお付き合いのあるサンデン ・ リテールシステムさんにミカド電装商事さんを紹介してもらいました。
沢田 あれは2年前でしたよね。
山田チーフ はい。 本当は2年前に冷凍機の更新を優先してやりたかったんですが、 色々な兼ね合いがあって準備が間に合いませんでした。 別な方法で補完するという方法もあったのですが、 中途半端なことはせず、 翌年の補助金に応募して省エネ性能の高い最新の冷凍機に替えようと思いました。
補助金申請は本当にスムーズでした。今はとにかく 「安心」 のひとことです

沢田 山田乳業さんは省エネお助け隊の省エネ診断 (経産省事業。 診断員はミカド電装商事が派遣) を受けてくださったので、 補助率の優遇が適応されて2分の1の金額で工事が完了したんですよね (診断を受けない場合は3分の1)
山田チーフ 省エネお助け隊の診断ってすごいですよね。 隅から隅までとても詳しく見ていくので 「専門家の仕事だ」 と思いました。 詳細な助言もたくさんいただきましたし、 そこから先はもう本当に楽でしたよ。
実は一度、 自力で補助金申請をしたことがあるんです。ですがその時は本当に大変で、 計算もよくわかりませんし。 プロのサポートを受けられるありがたみって、 自分でやったことがある人じゃないとわからないかもしれません。
沢田 そういっていただけると大変嬉しいです。 形がないものの提供っ て、 あまり価値をわかっていただけないことが多いんです。 担当者にとっても非常にはげみになると思います。
山田チーフ 冷凍機を更新して本当に安心しました。 それが何よりの感想です。 新しいものに変えたい設備はまだほかにもあるので、 これから計画を練って順序立ててやっていきたいです。 今後も末永くどうぞよろしくお願いいたします。
沢田 こちらこそどうぞよろしくお願いいたします。 そして本日は貴重なお話をどうもありがとうございました。



取材先:山田乳業株式会社 取締役/管理部 企画推進チーフ 山田悠太 様
取材日:2025年1月27日
取材者:ミカド電装商事株式会社 代表取締役 沢田秀二 ミカドONLINE編集部
補助金活用についてのお問い合わせは

私の家では20年ぐらい前に、山田乳業さんの「フロム蔵王低温殺菌牛乳」を週に2回宅配してもらっていました。残念ながらこの商品は生産中止になったそうですが、ショーケースで久しぶりにその商品を目にしてとても懐かしく感じました。学校給食でもスーパーでもおなじみのフレンドヨーグルトほか、様々な乳製品の温度管理にミカド電装商事が少しだけお手伝いさせていただいたことをうれしく思いました。