天体シリーズ:冬の夜空に現れる惑星パレード

    皆さんはどんな時に空を見上げますか?
    私は考えごとをする時や、ぼーっと無意識に見ていることが多いです。常に私たちの頭上にあり、表情を変え続ける空ですが、2月28日はぜひ意識して空を見上げてほしいイベントが起こります。先週は雲について取り上げましたが、今回は夜空で発生するちょっとした天体現象についてご紹介していきます。

    1.夜空に並ぶ光の正体

    2026年2月28日ごろ、惑星が一列に並ぶ「惑星パレード」が観測しやすいタイミングを迎えます。惑星パレードとは、惑星が夜空の同じ方向に集まって見える現象のこと。

    宇宙空間ではそれぞれの惑星が異なる軌道を回っていますが、地球からみると一直線に並んでいるように見えるのです。

    満点の星空(画像:photo AC)

    星のようにチカチカと瞬く光とは違い、惑星は比較的揺らぎが少なく、しっかりとした強い光を放つのが特徴。特に金星や木星は非常に明るく、街明かりのある場所でも肉眼で見つけることができます。
    帰り道に空を見上げて、今日は明るい星が多いな〜と感じたら、そのいくつかは惑星かもしれませんね。

    2.なぜ惑星は集まる?

    惑星パレードは、厳密に言うと惑星同士が宇宙空間で一直線に並んでいるわけではありません。
    太陽系の惑星は、太陽の周りをほぼ同じ平面上で公転しています。そのため、地球から見ると同じ帯状に集まって見えるのです。

    惑星パレードの仕組み(画像:Geminiで作成)

    例えばの話ですが、陸上トラックを走るランナーを横から見ると、距離が違っても同じ列に並んでいるように見えることがあります。(伝わるでしょうか…?)惑星パレードもそんな感じです。
    それぞれ異なる軌道と速度で動きながら、地球から見たときに同じ方向に集まって「見える」タイミングが生まれるのです。

    天文学的には特別珍しい現象ではないようですが、複数の明るい惑星を同時に見つけやすい時期は限られています。2月28日はそれらを見るチャンスというわけです!

    3.夜空を見上げる時間を少しだけ

    惑星パレードは、特別な準備がなくても楽しむことができます。
    空が開けた場所で、日没後から夜にかけて西〜南西の空を眺めるだけ。晴れていれば肉眼でも惑星を見つけることができます!

    忙しい日々の中で空を見上げるタイミングはなかなかないかもしれません。疲れていると足元ばかり見てしまいがちですが、この日だけでもぜひ惑星観測をしてみましょう。
    晴れること願うばかりです。