こんにちは。企画室の伊藤です。
ミカドの品質への取り組み第5回目の今回は「仮設電池の保全」について紹介していきたいと思います。
◆仮設電池とは?
仮設電池とは、電源を落としてはいけない(電気を止めてはいけない)現場で
蓄電池交換作業をする際に、外した電池の代わりに電源を供給するため使用する電池です。
作業中は仮設電池から電源を供給させ、電源を落とさず作業を行います。
◆当社が所有している仮設電池
仮設電池として使用する蓄電池は大方決まっており、GSユアサが指定する「PRODA NEO(プロダネオ)」という大型車用高性能バッテリーを使用します。
バッテリー1コの公称電圧(出力できる電圧)は12V。
実際の現場では100Vの仮設電池を用意しなければいけないので、
バッテリーを9コつなぎ、
12(V)✖ 9(コ)=108(V)の仮設電池を設置します。
当社では供給できる電流(A)が違う2種類の大型車用高性能バッテリーを準備しております。
1つ目は「95D31R」という型式のバッテリーで12Aの電流を5時間供給できます。
こちらを18コ所有。
2つ目は「95D31R」より一回り大きい「130F51」という型式のバッテリーで
19.2Aの電流を5時間供給できます。
こちらは45コ所有しております。
つまり当社では2種類で合計63コの仮設電池を所有いることになります。
なぜ2種類の仮設電池を用意しているかと言いますと、現場ごとに必要な電流(A)が違うためです。
実際の現場で仮設電池を設置する際は事前に現地調査を行い
・実際に流れている電流は何Aか?
・どれくらいの時間を仮設電池でもたせる必要があるか?
を確認し、使用する仮設電池(2種類ある内どちらを使用するか)を決めます。
また、仮設電池は整流器( 交流(AC)を直流(DC)に変換する機械)につなぐのですが、整流器のどこにつなぐのかも事前に確認しておきます。
◆仮設電池の保全
当社が保有する合計63コの仮設電池は敷地内の倉庫に保管しており、
いつでも使用できるようスタンバイしております。
そのためには定期的な仮設電池の残容量確認と充電が必須になります。
充電を行うタイミングは決まっており、
現場で使用した時、または3ヶ月に1回のペースで行っております。
充電を行う前に、先ずはバッテリー内の電解液の比重を測定し電池残量を確認、
補充電用整流器で充電時の既定電流と電圧に設定して
専用のケーブルでバッテリーを9コつないで充電を行います。
所有する63コ全て一気に充電できると楽なのですが、
当社の倉庫では倉庫のスペースと所有機器の関係上、
1回の充電で9コまでしかできません。
そのため、1~2週間のペースで順番に残量チェックと充電を行っており、
3ヶ月に1回のペースで全て充電済みの状態を維持させ、
バッテリーの状態と品質を保っております。
(企画室 伊藤明良)