雪解けの地面から、顔を出す小さな芽。ふきのとうを見ると、春が来たな〜と感じる人も多いのではないでしょうか。今は熊が多くて厳しいかもしれませんが、山菜取りで見つけると嬉しいですよね。ふきのとうは縄文時代から食べられており、平安時代には栽培が始まっていたという驚きの経歴の持ち主です。
独特のほろ苦さで知られる山菜ですが、実は私たちが食べている部分はふきの花のつぼみ部分です。
雑草?と少し思いましたが、調べてみると、環境によっては厄介な雑草として扱われることもあるようです。今回は、そんなふきのとうについてご紹介していきます。
1.春一番に顔をだす理由
ふきのとうは、地上がまだ寒いうちから姿を現します。まわりにはまだ雪が残っていることも珍しくありません。直射日光が苦手で、日の当たらない木陰に出現します。

寒くてもいち早く芽を出せるのは、地下に伸びたふきの根に、前年から栄養をしっかり蓄えているから。目立たない場所で準備をして、春の気配とともにそっと動き出します。
暖かい季節が来る前に、まずは地面の中で貯金していたエネルギーでスタートダッシュを切るというわけです。電気をためておいて必要なときに使う蓄電池に少し似ていますね。
2.小さくても、しっかりした草
ふきのとうは、見た目こそ可愛らしいですが、実はとてもたくましい植物です。
花が終わるころには、ぐんぐん葉を伸ばし、あの大きなフキの葉へと姿を変えていきます。
また、ふきのとうはビタミンEや鉄、カリウム、カルシウムなど沢山の栄養を含んでいます。抗酸化作用も期待されており、体にとても良い食材でもあります。

冬眠から目覚めた熊が最初に口にする食べ物とも言われています。一年中食べたいぐらい栄養豊富ですね。
その昔から、山菜の苦味は冬に溜まったものを流し、体を春向きに整えるとして「春の皿には苦味を盛れ」なんてことわざが存在しているほど、古くから信頼されてきたようです。
おわりに
ふきのとうは、派手さはないけれど、毎年きちんと同じ時期に顔を出して、春の始まりを知らせてくれる草です。
道ばたや土手で見つけたら、「今年もちゃんと春が来たんだな」と、そんなふうに思える、ささやかな季節の使者なのかもしれません。
(ミカドONLINE編集部)
出典:オンライン料理教室chefrepi-春を告げる山菜「ふきのとう」の魅力と食文化,TREHA-日本の旬の味覚 その6 山菜 等






























