仕事の小道具④「放射温度計」(非接触/ガンタイプ)HIOKI FT3700

    仕事の小道具 第4回 は「放射温度計」です。

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    放射温度計はレーザーを利用して、離れたところから対象物の表面温度を測る、非接触型の温度計です。蓄電池の寿命は温度に大きく左右されるため、作業時は必ず温度を計測して、過充電・過電圧の有無や環境温度を確認します。

    特に温度の影響を受けやすいのが、制御弁式鉛蓄電池(シール型)ですが、制御弁式鉛蓄電池(シール型)は電解液が流動しない構造のため(液状になっていない)、液式電池とも呼ばれるベント型のように、電解液の温度を直接測ることができません。そのため、放射温度計が大いに役立っているというわけです。

    残念ながら取材した日は、社内に使用済みの制御弁式鉛蓄電池(シール型)がなかったため、今回は倉庫にあった大型車両用蓄電池を見本につかい、当社若手ホープのXさんに実演していただきました。(使用機材は日置電機のHIOKI FT3700

    放射温度計は蓄電池の表面温度だけでなく、離れた位置にあるエアコンの吹き出し口や、触れると危険の恐れがある配電盤のブレーカや稼働中のモータの温度など、遠隔箇所や危険個所の温度の測定によく使われています。

    ※詳しい使い方はメーカーの動画をご覧ください。