ミカド電装商事がお届けするオンライン情報ー第46号(2015.8.25)

    ◆◇◆◇◆ミカド電装商事がお届けするオンライン情報◆◇◆◇◆
    http://goo.gl/z2NYZc

    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━第46号(2015.08.25)△△△
    ◆◇◆目次◆◇◆
    【1】ご挨拶
    【2】今月のバックアップ情報
    1. あなたの知らない「蓄エネ」テクノロジーの世界
    ~②フライホイールバッテリー~
    2. 今月の雑学 「蚊を退治して神になった男」
    3. しゅうじクンのおススメ!(コーヒー編その6)※最終回
    ~珈琲道の極意は炒りたて・挽きたて~
    4.ミカド電装のワンポイント解説「触媒栓ってなに?」
    ~①触媒栓の3つの役割~
    【3】編集後記
    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
    【1】ご挨拶

    ◆ミカド電装商事株式会社 代表取締役 沢田元一郎

    皆さま、いつも当社をご指導、ご支援くださり有難うございます。
    平成23年11月より、オンライン情報「バックアップ」を開始致しました。
    毎月1回の配信を原則とし、蓄電池、屋外照明器具、省エネをキーワードに
    情報をお届けしていきたいと思います。
    皆様のお役に立てるよう努力してまいりますので、何卒よろしく
    お願いいたします。

    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
    【2】今月のバックアップ情報

    ┏━┓
    ┃1.あなたの知らない「蓄エネ」テクノロジーの世界
    ┃~②フライホイールバッテリー~
    ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

    前回は従来の発想で電力を貯蔵する蓄電池がテーマでした。
    今回は電気を動力に変えて保存する
    フライホイールバッテリーについて解説いたします。

                    *

    “電気を動力に変える”と言われても、
    ピンとこない方もいらっしゃると思います。

    わかりやすい例として、
    発電の仕組みを思い出してみてください。

    発電所では様々なエネルギーを使ってタービンを回していますが、
    このタービンの回転運動から電気が生まれます。

    それは磁界の変化で電力が発生する
    電磁誘導の法則によるものですが、
    難しい説明は、はぶきます。

    つまり、モノが回転している状態からは
    電気が得られるということが一番のポイントです。

    今、再生可能エネルギーの
    出力変動を吸収する仕組みとして注目されている
    フライホイールバッテリーは、
    内部で円盤が回転し続けている装置です。

    円盤は超電導の真空の中で浮かせてあるため
    摩擦がほとんどなく、
    一度回転させると動力源がなくても
    慣性によってそのまま回転し続けます。

    その回転運動から電気を取り出し、
    回転が落ちてきたら再び電気で
    速度を上げてやることができます。

    つまり、フライホイールは蓄電池の
    放電・充電と同じ働きをするといえるでしょう。
    ↓↓↓
    http://homepage-town.jp/mikado-d/reference/201509.html#01

    このフライホイールを太陽光発電と組み合わせれば、
    日中は余剰電力を吸収して回転速度を上げ、
    夜間は慣性で回り続ける円盤から
    電気を供給することができます。

    また、再生エネルギーだけでなく、
    停電や負荷変動、そして系統の安定化や平準化のために、
    様々な場所で活用されることも想定されています。
    ↓↓↓
    http://homepage-town.jp/mikado-d/reference/201509.html#/01-2

    フライホイールバッテリーが機能的に優れているところは、
    電気的な入出力が容易で瞬時の変動に対応できることです。

    また、蓄電池の場合は出力と蓄電容量が固定しているため、
    大電力に対応するにはユニットの数を
    増やしていくしかありませんが、
    フライホイールではひとつの装置で
    自由に設計できるのも利点です。

    ほかには、原理が簡単で長寿命であること、
    低温でも機能が劣化しないことなどが
    長所としてあげられます。

    一方、短所としては、エネルギー密度が低いこと、
    冷却装置が必要なこと。
    最新の技術では超電導線にイットリウムという
    レアメタルを使うので、
    その調達にも課題が感じられます。

    円盤回転の慣性を利用した
    フライホイールの仕組み自体は新しいものではありません。

    軸に取り付ける接触型のものは、
    エレベーター、クレーン、大型回転機などの
    巻き上げ装置がある設備ですでに実用化されています。

    そして近年は超電導の研究開発が進み、
    重量のある大型の円盤を
    浮上させることが可能になったため、
    蓄エネの新しい技術としても
    注目され始めました。

    そのため従来型のフライホイールと区別して、
    「次世代型フライホイール」「超電導フライホイール」
    などと呼ばれることもあります。

    最近の話題では、
    鉄道総合研究所ほか複数の企業により共同開発された
    超電導フライホイール蓄電システムの試験運転の様子が、
    今年(2015年)の4月15日に報道公開されました。
    ↓↓↓
    http://homepage-town.jp/mikado-d/reference/201509.html#02

    このシステムは試験運転期間を終えたあと、
    山梨県米倉山のメガソーラーに移設されて
    実証実験が開始される予定です。

    ちなみに戦時中は敵国語である
    英語が使えなかったため、
    フライホイールのことを
    「弾み車」(はずみぐるま)と言っていました。

    そのほうが慣性に弾みがつく特徴をよく表している、
    わかりやすい表現かもしれませんね。

     

    ┏━┓
    ┃2.今月の雑学 【蚊を退治して神になった男】
    ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

    夏も終盤戦、産卵をひかえたメスの蚊は
    この時期がラストスパートとばかりに
    私達から血を吸おうと「ぷーん」と寄ってきます。

    最近は電気蚊取り器が主流ですが、
    一昔前は蚊取り線香が定番で
    家中にあの独特の香りが漂っていたものでしたね。

    蚊取り線香を発明したのは、
    キンチョー創業者の上山英一郎です。

    1885年、恩師の福沢諭吉の紹介状を携え、
    和歌山の自宅を訪ねてきた英国人アモアから
    除虫菊の種子をもらった英一郎は、
    研究を重ねその栽培に成功すると、
    お線香にその成分を練り込む着想を得て、
    棒状の蚊取り線香の販売を開始します。

    当初棒状だった蚊取り線香は
    1時間程度しか持たないのが悩みの種。

    ある時、とぐろを巻いた蛇を見た妻ゆきから
    「渦巻状にしたら?」という助言があり、
    1902年ついに、
    あの渦巻き型蚊取り線香が販売されたのです。

    電気のいらない蚊取り線香は日本のみならず、
    電化の遅れた東南アジア各国でも愛用され、
    マラリア予防に貢献しています。

    各地の除虫菊栽培にも力を尽くした上山英一郎は
    その遺徳を讃えて尾道市にある除虫菊神社の祭神として祀られ、
    毎年5月に関係者による参拝が行われているそうです。

    <雑学の雑学>
    渦巻き型蚊取り線香は伸ばすと約85センチ。
    一般的な睡眠時間である7時間持つように、と
    この長さになったそうです。

    <雑学の雑学2>
    血を吸いに来るのはメスの蚊ですが、 オスの主食はなんと果汁。
    ジュラ紀から1億7千万年ずっと「草食系」なんですね。

    ┏━┓
    ┃3. しゅうじクンのおススメ!(コーヒー編その6)※最終回
    ┃【~珈琲道の極意は炒りたて・挽きたて~】
    ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
    沢田秀二常務のおススメとこだわりを、
    編集部が聞き書きして毎月掲載しています。
    今月は最終回です。


    「寮生活をしていた頃、仲間に喫茶店の息子がいて、
    時々コーヒーを淹れて見せてくれました。

    ドリッパーにお湯を注ぐと、
    下からふわっと膨れて上がってくる豆。
    挽きたての豆じゃないとこうはなりません。

    ちなみに、豆はせめて2杯分以上淹れないと美味しくないんです。
    一杯ずつ淹れられるドリップオン式も売られていますが、
    個人的にこれはどうしても美味しく淹れられません(笑)

    コーヒーについてこだわりやおススメを色々語ってきましたが、
    一番言いたいのは、
    コーヒーは「炒りたて・挽きたて」ということです。

    炒ってからは2週間以内、挽いてからは30分以内。

    特に挽きたてというのが重要で、
    もっと言えば30秒以内かも。

    挽いた後はすぐに劣化が始まってしまうので、
    挽き置きは絶対にダメなんです。

    …と言いながら、会社で飲むのはネスカフェ(笑)
    自分の中に、豆から炒って飲むコーヒーと、
    インスタントで飲むコーヒーの、
    2つのコーヒー道があるんですよね。」
    ↓↓↓
    http://homepage-town.jp/mikado-d/reference/201509.html#staff

                    *

    沢田常務、毎回、ウンチクに富んだお話を、
    大変ありがとうございました!
    (編集部)

    ┏━┓
    ┃5. ミカド電装のワンポイント解説 「触媒栓ってなに?」
    ┃~①触媒栓の3つの役割~
    ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

    皆さんは、ビルの地下や電気設備室などにある
    電源バックアップ用の蓄電池に
    茶碗蒸しの容器のようなものがいくつも取り付けられているのを
    見たことはありませんか?

    あれは触媒栓(しょくばいせん)と言って、
    化学反応で蓄電池に水を補給してくれる
    特殊なキャップ(栓)なのです。

    自動車のバッテリーに補水した経験のある方ならすでにご存じの通り、
    バックアップ用の蓄電池にも補水が必要な製品があります。

    触媒栓は、蓄電池から発生する水素ガスと酸素ガスを
    触媒の力で水に戻して蓄電池内部に還流させる機能があり、

    ①電解液の減少を防いでくれます。また、
    ②発生した酸素・水素ガスを電池外部に漏らさず引火の危険性を軽減し、
    ③ガス発生時に含まれる酸霧(アルカリ霧)を電池外部に漏らさない、

    という効果もあります。


    ただいま、ミカド電装では使用済み触媒栓の「無料引取キャンペーン」を行っております。
    http://www.mikado-d.co.jp/products/caralyst.php ←詳しくはこちら
    ※施工先が設備に貼付した触媒栓取替期限ラベルをご確認ください。
    ※GSユアサ製だけでなく、他社製品の無料引取も承っております。

    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
    【4】編集後記

    夏も終わりですね。
    私の楽しみの一つに花火大会があります。
    秋田県大曲の花火大会も有名ですよね。

    会場まで行って迫力のある音や光を体感するのも風情ですが
    最近私は自宅から見える花火を堪能しております。

    三脚にカメラをセットし
    自宅から見える花火を撮影しています。

    我が家からは仙台七夕前夜祭の花火、
    名取市の花火に広瀬川の花火が見えます。
    きれいに撮影できたら携帯電話の待ち受けにしています。
    (佐々木佳奈)

    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
    ◆このメールマガジンは、当社社員が名刺交換をさせていただい方、
    ホームページより資料請求・お問い合わせいただいた方にお送りしています。
    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
    発行:ミカド電装商事株式会社
    〒984-0051 仙台市若林区新寺3丁目4-30
    TEL.022-256-8191 FAX.022-291-5403
    ミカド電装HP→http://goo.gl/z2NYZc
    大型リチウムイオン電池専用HP→http://goo.gl/myvZfe
    編集:沢田元一郎・佐々木佳奈・笹崎久美子・小幡友里恵
    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
    ◇メール配信停止、メールアドレスの変更をご希望の方はこちら
    http://www.mikado-d.co.jp/register_st2.html

    記事内容へのお問い合わせ・その他ご意見は
    「backup@mikado-d.co.jp」宛てにお寄せください。
    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
    ◇このメール配信サービスは無料です。
    ◇毎月1回の定期配信に加え、ミカド電装商事からのお知らせを不定期に配信する場合が
    ありますので、あらかじめご了承ください。
    本メールマガジンの第三者への転送、Webサイトなどへの再掲載はお断りいたします。
    また「バックアップ」の著作権は、ミカド電装商事㈱およびその情報提供者に帰属するため、
    掲載記事を許可なく転載することは禁じます。