その15 ISOの審査員
Oさん (工務部)
ISO9001とISO14001の審査員をやっています。9001は品質、14001は環境に関するマネジメントシステムの規格です。
私はみちのくEMSの審査員をやっていますが、そのつながりでISOの審査員にも応募しました。研修を受けて試験に合格すると審査員補になります。そこから実務の研修を何度か経て、昨年の10月から正審査員になりました。
ISOは審査対象の専門分野がありますが、私は建設業、製造業に登録しています。今までに研修を含め21社の審査をしましたが、審査を行っていると、色々な経験をします。書類を見るとその会社の取り組み方がだいたいわかりますが、外からテンプレート的なフォーマットを持ってきて、必要事項をただ埋めただけのようなものもありますし、現場の課題を担当者が経営層に訴えたい場合「言いにくいので指摘という形で残してください」を言われることもあります。
審査員になってよかったと思う点は、色々な会社に行ってその会社がどんな風に業務をやっているのか、その業態はどんな仕事なのか、見聞が広がることです。いままでのISOは担当者に丸投げされて、特定の人が大きな負担を負うことがありましたが、最新版ではトップマネージメントが義務付けられているので、経営者の意識が問われると思います。
(聞き書き/ミカドONLINE編集部)