惑星の動きを表す3つの法則です。
ドイツの天文学者ケプラー(1571-1630)は、
師のティコ・ブラーエが観測した膨大なデータを
時間をかけて詳細に分析し、
(第一法則)
それまで正円であると信じられていた惑星の軌道が、
「太陽を焦点のひとつとする楕円である」
ことを発見しました。
また、
(第二法則)
「惑星と太陽を結ぶ動径の描く面積速度は一定である」
ことを発見し、太陽に近付くと速くなり、
離れると遅くなる惑星の速度変化も
この法則で論理的な説明を可能にしました。
※面積速度に関してはこちらをご覧ください。
↓↓↓
https://rikanet2.jst.go.jp/contents/cp0320a/contents/rekishi/answer06/index.html
(独立行政法人科学技術振興機構 理科ねっとわーく<一般公開版>より)
ケプラーはその後も計算に計算を重ね、ついに
(第三法則)
「惑星の公転周期の二乗は軌道の長半径の三乗に比例する」
ことを数式として明らかにしました。
ケプラーが電卓などない時代に
面倒な計算を辛抱強く何年も続けた背景には
宗教上の信念がありました。
彼は”自然界には神が与えた整数の秩序がある”
と信じて法則の発見にこだわったのです。
科学では非常識から真実が
生まれることもよくあります。
ケプラーが惑星の動きを解明したことで
地動説がゆるぎないものになり、
今では「地球が動いている」のは常識となりました。