【雑学】JAPAN COOLとスティーブ・ジョブス

    もうすぐ新学期ですね。

    真新しい制服に身を包んだ中高生が元気な姿を見せてくれる時期になりました。
    JAPAN COOLの象徴とも言える日本の制服文化。日本人のストイックさを体現しているものとも言えそうですね。
    波瀾万丈の人生でそんなストイックさと一見無関係に見える、Apple社の前CEO、故スティーブ・ジョブス氏。
    彼のトレードマークとも言える、黒のタートルネック姿は、日本の制服文化と深い関係があるってご存知でしたか?

    ウォルター・アイザクソンが書いた伝記「Steve Jobs」によると、1980年ごろ、ソニーを訪れたジョブズは、工場にいる社員が全員制服を着ているのをみて、この制服をAppleに持ち込もうと、ソニーの制服をデザインしたイッセイ・ミヤケに依頼し、ベスト型の制服案を自信満々、会社で披露したそうです。
    しかし、ジョブスの思案に反し、評判は散々、結局この制服案は白紙に戻さざるを得ませんでした。
    がっかりしたジョブスですが、「そんじゃ俺が制服を着ればいいじゃん」と考えを切り替え、自分専用の黒タートルを、イッセイ・ミヤケに発注し、それ以降ずーっと年中黒タートルで通すようになったのだそうです。
    没個性の元凶とも言われる制服を、見事に個性に生かし切ったスティーブ・ジョブス。
    個性は「出す」ものではなく「出る」ものなのかもしれませんね。