◆◇◆◇◆ミカド電装商事がお届けするオンライン情報◆◇◆◇◆
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━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━第35号(2014.09.24)△△△
◆◇◆目次◆◇◆
【1】ご挨拶
【2】今月のバックアップ情報
1. ①地熱発電~湯けむりを電気に変えるバイナリー発電~
2. 法則の法則 Season2「キルヒホッフの法則」
~一周して元に戻るジェットコースター~
3. 今月の雑学 「さんま苦いかしょっぱいか」
【3】社員紹介 「樋口正和 執行役員 営業部 部長」
【4】編集後記
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【1】ご挨拶
◆ミカド電装商事株式会社 代表取締役 沢田元一郎
皆さま、いつも当社をご指導、ご支援くださり有難うございます。
平成23年11月より、オンライン情報「バックアップ」を開始致しました。
毎月1回の配信を原則とし、蓄電池、屋外照明器具、省エネをキーワードに
情報をお届けしていきたいと思います。
皆様のお役に立てるよう、努力してまいりますので、何卒よろしく
お願いいたします。
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【2】今月のバックアップ情報
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┃1.①地熱発電~湯けむりを電気に変えるバイナリー発電~
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再生エネルギーといえばすぐに思い出されるのが太陽光や風力ですが、
再生エネルギーには他にも色々なものがあります。
今回から3回シリーズで太陽光や風力以外の発電方法に
焦点を当てていきたいと思います。
*
第1回 地熱発電~広がりを見せる温泉発電~
宮城県の方であれば、
遠足などで鬼首(おにこうべ)温泉の間欠泉を
訪れた方も多いのではないでしょうか。
この地域は地熱が非常に高く、
いわゆる◯◯地獄と呼ばれる名所が点在しています。
地球は熱の貯蔵庫で深さ30~50㎞で1000℃と言われていますが、
あまりに深いため現在の技術では
それをエネルギー資源として活用することはできません。
けれど、一般に地熱帯とよばれる地域では
深さ数キロのところに1000℃前後のマグマ溜りがあり、
周囲の地下水が加熱されています。
そこから高圧の水蒸気をパイプで取り出し、
直接タービンを回して発電するのが地熱発電です。
現在、日本には17か所の地熱発電所があり、
そのうちのほとんどが東北(7か所)と九州(8か所)に集中しています
(鬼首にも地熱発電所があります)。
これは火山帯や地熱帯の分布によるものです。
火山国と言われる日本は地熱源が豊富で2300万キロワットの資源量は
米国、インドネシアに次いで世界第3位。
原子力発電所に換算すると20基分以上の発電能力に相当するそうです。
http://homepage-town.jp/mikado-d/reference/201410.html#01
しかし各国に比較すると決して活用が進んでいるとは言えません。
これは地熱帯が開発に規制のある国立公園や国定公園に
集中しているのが理由の一つです。
またそれ以外の地域もほとんどが観光名所や温泉地にあり、
発電プラントによる景観の悪化や温泉枯渇など
観光資源への影響を懸念する地元の理解を得にくい状況もあるようです。
また「掘ってみないとわからない」ゆえの調査費用や
建設コストの面で開発リスクが高く、
各種の評価や調整の手順を踏むと計画から実際の発電まで
10数年かかることも大きな課題です。
そういった状況の中、
最近はバイナリー発電と呼ばれる
新しい発電の方式に注目が高まっています。
バイナリー発電は地熱ではなく温泉のお湯の熱を使う発電方式です。
これまで未利用だった100℃未満の温水を利用して発電する方法で、
40℃に満たない温度で沸騰する、
沸点の低い媒体を温泉水で加熱・蒸発させ、
その蒸気でタービンを回して電気を起こします。
二つ目の媒体を使い二段階で発電することから、
バイナリー(2つの)発電という呼び名になっています。
バイナリー発電は従来の地熱発電と異なり、
小型化が可能で温泉の湯量や環境にも大きな影響がありません。
すでに湧出している温泉の熱と設備を利用できる点や、
小規模なら専有面積も小さくて済むため、
開発のリスク、コスト、期間の面で設置へのハードルが低く
導入の検討が進んでいます。
http://homepage-town.jp/mikado-d/reference/201410.html#02
少ない資金で始める事が可能になり
固定価格買取制度で収入も見込めるようになったことから、
本格的に電気をつくって売る温泉発電所は昨年まで一か所でしたが、
今年中には7か所以上になろうとしています。
福島県の土湯温泉もそのひとつです。
土湯温泉町では、東日本大震災の影響により
観光産業が大きな影響を受けましたが、
「自然エネルギーにより温泉街の魅力を高める」という方針のもとに
復興のためのバイナリー発電事業が今年の8月に起工しました。
地熱発電は純国産のエネルギーであり
燃料も不要でCO2を排出しません。
そして太陽光や風力のように気象条件に左右されず
安定した発電が見込まれます。
最近では国定・国立公園の規制の一部が変更されたり、
小規模のバイナリー発電の場合は条件により
技術者と届出が不要になるなど、
地熱の利用に関しては規制が緩和される方向にあります。
日本は世界3位の地熱資源を持っていますが
実際の地熱発電量は世界で8位。
豊富な資源をまだまだ生かし切れていませんが、
その分、伸びしろが大きい発電という見方もできそうです。
特に地熱資源の豊富な東北にとっては
今後の開発が見込まれる発電方式といえるでしょう。
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┃2. 法則の法則 Season2
┃【キルヒホッフの法則】~一周して元に戻るジェットコースター~
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オームの法則と同じく電気の基本法則です。
電流則と呼ばれる第一法則と電圧則と呼ばれる第二法則があります。
第一法則は電気回路において
「回路上に分岐(または交叉)点があったときに、
その点から流れ出る電流の和と
その点に流れ込む電流の和が同じである」という法則です。
駐車場に100台の車が入ったら、
出ていく車の合計も100台ということです。
第二法則は電気回路において
「閉じた回路を一周すると電圧の総和はゼロになる」
というものです。
・・・と書くと分りにくいのですが、
表現を変えて「上がった電圧と下がった電圧が等しくなる」
といったほうがわかりやすいかもしれません。
電圧は電子の位置エネルギーですが、
位置エネルギーの代表格、ジェットコースターに例えてみると、
コースを一周して元の位置に戻ってくるときの上昇する高さと
下降する高さの合計は同じということになります。
だってそうじゃないと元の位置に戻って来れませんよね。
今回は電気の基本法則を例え話で解説してみました。
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┃3.今月の雑学 【さんま苦いかしょっぱいか】
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と詩人の佐藤春夫がうたったサンマの季節がやって来ました。
9月の初旬、つい我慢できず一尾200円のサンマを買ってしまいました。
塩焼きで賞味しましたが「高いサンマを買った」という感情が
相乗効果を産んだのか「久しぶりに美味しいものを食べたなぁ」
という感慨にしばし耽るほどでした。
数年前は安い時には一尾50円で買えたサンマですが、
最近は漁獲量が減って値が落ちにくくなりましたね。
これは日本人がサンマを食べ過ぎたから、というわけではなく、
サンマ・サバ・イワシなど青魚類の漁獲量には
エサとなるプランクトンの増減に起因する
「レジームシフト」と呼ばれる周期性があることがわかっています。
反対に一時高級魚扱いだったマイワシは漁獲量は
10万トンまで戻ってきました。
マイワシも10月までが旬。サンマだけではなく、
塩焼きや梅煮のマイワシもぜひお楽しみください。
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【3】社員紹介
今回は樋口正和(ひぐちまさかず)執行役員 営業部 部長です。
http://homepage-town.jp/mikado-d/reference/201410.html#staff
「営業の統括をしています。春に執行役員になり今後はマネジメントや
後進の指導などにも力を入れていかなければいけませんが、担当業務も
まだ残っており今は引継ぎを進めています。
空いた時間に同行して挨拶やお客様と話している様子を見てもらい、
山元五十六の『やってみせ、言って聞かせて、させてみせ…』というのを
体現しようと思っています。
趣味はゴルフです。20代前半のときに仕事の都合で行けなくなった上司の
代わりにお客様のコンペに「行って来い」と言われて、急きょクラブを
買って臨んだのが最初です。今は、シーズン中であれば月に一回はコンペに
出ています。」
(編集部より)
入社25年の樋口営業部長ですが、なんと最初は事務職だったそうです。
インタビューでは当時の様子や人を育てたい熱い思いが伝わってきました!
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【4】編集後記
雑学にありましたイワシですが、
つみれ汁や蒲焼など代表料理が沢山ありますね。
私は母の影響でイワシと言えば“イワシのゴマ漬け”が頭に浮かびます。
これは千葉の郷土料理でイワシをゴマ・薬味と共に酢で漬けたものです。
長期保存もできるため子供の頃はよく食卓に上がっていました。
大人になって食す機会が少なくなりましたが、
この度とても懐かしくなり母にオーダーをいたしました。
秋の夜長にゴマ漬けと日本酒で一杯。今から届くのが楽しみです^^
(今 美由紀)
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編集:沢田元一郎・今美由紀・笹崎久美子
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