
今号から新シリーズとして、私たちの頭上に広がる「雲」について紹介していきます。生活の中に溶け込んでいる雲ですが、眺めているとなんだか落ち着きますよね。
そんな雲は種類によって名前も性格も千差万別。知れば知るほど、ふと見上げた空が面白くなるはずです!
さて、記念すべき1回目は、冬の冷たい風に乗ってやってくる「積雲」についてご紹介します。
1.空に浮かぶ光と影の正体

冬の日本海側、どんよりした空の合間に白くて分厚い雲が次々流れていくのを目にします。黙々と白く広がる雲はまるで綿飴のよう。この雲の正体が積雲です。
太陽の光を浴びて真っ白に輝く上部と、少しグレーがかった底の部分。このコントラストが、空に独特の立体感を与えてくれます。皆さんは、冬の晴れ間にこの雲がぷかぷかと浮かんでいるのを見て、「今日は穏やかな天気だな」と思ったことはありませんか?
実は、積雲はその見た目の可愛らしさに反して、空の対流が活発に起きているというサイン。
地面付近の空気が暖められ、上空の冷たい空気と出会うことで生まれているエネルギーの強い雲です。
2. 日本海側の大雪をもたらす運び屋
冬の日本海側では、この積雲が連なることで大雪がもたらされます。大陸からの冷たく乾いた季節風が、あたたかい日本海を渡る際、海からたっぷり水分と熱を吸収します。そこでモクモクと発生した積雲が、山脈にぶつかって雪を降らせるのです。

いわば、日本海は「大きな加湿器」、積雲は「雪の運び屋」と例えることができます。ふんわりした見た目からは想像もつかないほど、積雲には大量の水分を運ぶパワフルな一面を秘めています。

私たちが冬に美しい雪景色を楽しめるのも(雪かきは大変ですが泣)、この積雲が休まず活動してくれているおかげかもしれません。
3. 積雲が教えてくれる空の機嫌
積雲は、その姿形から別名「綿雲(わたぐも)」とも呼ばれます。おもしろいことに、この雲をじっくり観察すると、その日の空の機嫌がわかるようになります。
例えば、朝から積雲がどんどん背を高く伸ばし始めたら、それは午後に天気が崩れるかもしれないという予告。逆に、夕暮れとともに雲の底が溶けるように消えていくのは、空が穏やかに眠りにつこうとしている証拠です。
天気予報を見忘れても、雲の様子を見れば天気が分かる、なんだかかっこいいですね。
(ミカドONLINE編集部)
























毎日当たり前のように流れている雲ですが、そこには季節の移ろいや地球のエネルギーの循環が詰まっています。
たまには忙しい仕事の手を休めて、窓の外を眺めてみるのもいいかも知れません。