
GSユアサとSustech(サステック)は2026年1月27日、滋賀県米原市において系統用蓄電所の共同事業開発を進めており、2026年9月の運転開始を予定していると発表しました。

本事業は、GSユアサ製の定置用リチウムイオン電池設備を用いた共同実証事業です。蓄電池メーカーであるGSユアサと、AIを活用した電力運用プラットフォームを手がけるSustechが手を組み、国産技術を基盤として、系統用蓄電池事業の発展を目指しています。
蓄電池は何に役立つ?

太陽光や風力などの再生可能エネルギーは、天候や時間帯などの条件によって発電量が変動します。電力需要が少ない日中などの時間帯には発電量が余り、出力抑制が発生することがあります。一方で、需要が高まる時間帯には不足が起こらないよう供給の調整が必要となります。
こうした課題に対する手段として、系統用蓄電所が注目されています。電力が余ってしまう時に充電し、ひっ迫する時に放電することで、電力供給の安定化をはかることができます。
全体を通してバランスを取っているというわけです。
2025年2月に閣議決定された第7次エネルギー基本計画では、2040年に向けて再生可能エネルギーの比率をさらに高めていく方針が示されており、電力の調整力を担う蓄電所の役割は今後さらに重要になると見込まれています。
高い安全性と耐久性
本事業で採用されるGSユアサ製リチウムイオン蓄電池設備は、安全性と保守性を重視した設計が特長です。
まず、全セルの電圧監視と全モジュールの温度管理機能を搭載しており、運転状況を常時把握できる体制を整えています。これにより、異常の早期検知と適切な制御が可能となり、高い安全性の確保につなげています。
また、ファンレスモジュール構造を採用している点も特長の一つです。故障リスクの低減と交換部品点数の削減を図っています。これにより、保守負担の軽減が期待されます。
さらに、本設備は消防危第200号通知に基づく消防危第303号の耐火性収納箱の試験に合格しています。一定の耐火性能基準を満たした設計となっています。
加えて、重塩害地域や寒冷地にも対応可能なコンテナシステムを採用しており、設置環境に応じた運用が可能です!
AIを用いた最適運用!
Sustechが開発する電力運用プラットフォーム「ELIC」は、AIを用いて発電量や電力需要の予測、最適な充放電制御、市場状況に応じた運用を行うシステムです。本事業では、このシステムを活用しながら蓄電池の運用を行うそう。
人の手がなくても自動で最適化してくれるなんとも画期的なシステムですね。
また、一次調整力に代表される高頻度・長時間の運転を実施し、蓄電池のセルや設備に与える影響を検証します。得られたデータは、今後の製品改良や充放電制御の最適化に生かされる予定です。
GSユアサはこれまで再生可能エネルギーの普及や電力系統の安定化を目的に産業用蓄電池の導入を進めてきました。今回の共同事業を通じて系統用蓄電所の運営に関する知見を蓄積し、製品開発へのフィードバックにつなげる考えです。
両社は今後も連携を強化し、再生可能エネルギーの導入拡大と電力インフラの柔軟性・安定性向上への貢献を目指すとしています。
(ミカドONLINE 編集部)
参考/引用記事:GSユアサとSustechが共同で系統用蓄電所の事業開発を開始 ― 2026年度上旬の運転開始を予定 ―等




























