天体:空の現象録(2)春の気配を知らせる満月「ワームムーン」

    皆さん、3月3日はどのように過ごしましたか?女の子のお子さんがいる方は、ひな祭りを楽しんだという方も多いのではないでしょうか。
    実は今年の3月3日、空には「ワームムーン」と呼ばれる満月が輝いていました。しかも例年よりもちょっと特別な。今日はそんなワームムーンについてご紹介していきます!

    ワームムーンって?

    ワームムーンは春の訪れを感じさせる満月として楽しまれています。

    空に輝く満月(画像:photo AC)


    変わった名前ですが、北米の先住民であるネイティブアメリカンが、季節の変化を知る目安として満月に名前を付けていた文化に由来するといわれています。
    ワームムーンの「worm」は、ミミズや芋虫などの足のない虫を意味する英単語です。3月になると気温が上昇し、土の中にいた虫たちが動き出し、地面にその跡が見られるようになります。
    こうした季節の変化にちなんで、このような名前で呼ぶようになりました。

    また、この時期の北米ではサトウカエデの樹液が採れる季節でもあるため、樹液を意味する「sap」から「サップムーン」や「シュガームーン」と呼ばれることもあります。

    3月の満月はワームムーンだけじゃない?

    3月の満月には、ワームムーン以外にもいくつかの呼び名があるようです。

    ◯クロウムーン(Crow Moon)
    春が近づくと、カラスの鳴き声が聞こえ始めることに由来します。

    ◯クラストムーン(Crust Moon)
    日中に溶けた雪が夜に再び凍り、表面が固くなる様子から名付けられています。

    同じ満月でも地域や文化によって呼び名が異なるのは、その土地の自然環境や暮らし方が反映されているためです。

    特別な2026年のワームムーン

    今年のワームムーンは、例年と同じ満月であるだけではなく、皆既月食も重なる特別なものでした。
    満月が暗くなったり、赤銅色に見えたりする現象を皆既月食と呼びます。これは、太陽・地球・月が一直線に並び、地球が太陽の光を遮ることで起こります。地球の影が宇宙空間へと伸び、その影の中に月が完全に入ると、皆既月食が観測されます。

    この記事を書いている私は、実はワームムーンの存在を知らず見逃してしまいました(泣)
    皆既月食と重なるのは、数年〜数十年に一度ということで当分見ることがで来ません。もし見ることができたラッキーな方がいれば、ぜひ周りの人に自慢してください!

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