1自惚(うぬぼ)れ、2甘え、3驕(おご)り、4ネタミ・ヤッカミ、5マンネリ
知らないうちに罹患していないか常に注意が必要です」
ユニチャームの代表取締役会長 高原慶一朗氏の言葉です。
ユニチャームはもともと大成化工という社名で建材(木毛セメント板)を作って
いましたが、構造的に儲からない商売であることに行き詰まり感を感じたそう
です。
会社を創業して2年目の米国視察でのこと。氏はスーパーで消費者が周囲を気に
せずに生理用品を買っていく姿を見てショックを受けたのです。
「買うのが恥ずかしい」とされていた当時の日本ではとても考えられない光景で
したが、氏は同時に「これはいける」と確信しました。
帰国後は、反対する社員を説き伏せ、先行メーカーを拝み倒して工場を視察させ
てもらい、より高い品質の製品開発に着手しました。
さらに先行メーカーとの競合を避けるため既存の薬局ルートではなく、スー
パー・雑貨系問屋に的を絞り猛烈な市場開拓を断行し、販売からたった3年後に
トップシェアを獲得します。
その後、紙おむつなどのベビー用品や、ペット用品にも進出し、介護用おむつ市
場でも快進撃を続ける同社。
トップシェアでも常に新製品・新市場に挑戦し続ける事が出来ているのは、創業
者のこの教えをまもり、企業が健康体を保っているおかげなのかも知れませんね。