◆◇◆◇◆ミカド電装商事がお届けするオンライン情報◆◇◆◇◆
http://www.mikado-d.co.jp/ 第22号(2013.8.30)
△△△ ◆◇◆目次◆◇◆
【1】ご挨拶
【2】今月のバックアップ情報
1.バッテリーも世につれ③
2.(新シリーズ)「法則の法則」
3.今月の雑学「秋に咲く桜?」
【3】社員紹介
【4】編集部から
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【1】ご挨拶 ◆ミカド電装商事株式会社 代表取締役 沢田元一郎
皆さま、いつも当社をご指導、ご支援くださり有難うございます。
平成23年11月より、オンライン情報「バックアップ」を開始致しました。
毎月1回の配信を原則とし、蓄電池、屋外照明器具、省エネをキーワードに
情報をお届けしていきたいと思います。 皆様のお役に立てるよう、努力して
まいりますので、何卒よろしくお願いいたします。
【2】今月のバックアップ情報
1.【バッテリーも世につれ 第3回】
これまでの二回は、坑内安全灯や自動車など動くものへ電源を供給する蓄電池の歴史について述べてきました。
それではミカド電装が現在扱っている、ビルや設備の電源をバックアップする据置型の
蓄電池はいつ頃から普及し始めたのでしょうか? 据置蓄電池の歴史は意外に古く、
その始まりは1902~3年(明治35~6年)にさかのぼります。
電灯事業が黎明期を迎えようとしていたその当時は電力供給が不安定で停電も多く、劇場、映画館などではすでに予備電源として蓄電池に需要がありました。しかしこの頃は国内に容量の大きな蓄電池の製造技術がなくすべてを輸入品に頼っていました。
日本で初めて作られた予備電源用国産蓄電池は、GSユアサの前身のそのまた前身 島津製作所が自社の工場用に製作したクロライド式という蓄電池です。
ちなみにこの電池は1905年(明治38年)年に日露戦争下の海軍に納入され哨艦和泉に据え付けられました。
そしてこの電源を用いて旗艦三笠に発信されたのが、あの有名な「敵艦見ユ… 本日天気晴朗ナレドモ波高シ」なのです。
国産のクロライド式据置蓄電池が予備電源として初めて納入された先は、京都新京極のミカド館
という活動写真館です。京都では停電のときでもミカド館だけが煌々と点灯されるので市民の注目するところとなったようです。(偶然にも弊社と同じ名前に蓄電池との深いご縁を感じます。)
同型蓄電池は大丸や東京帝国劇場にも納入され予備電源としての価値が高く評価されました。
◆1907年(明治40年)頃の蓄電池工場とクロライド式鉛蓄電池極板(社団法人電池工業会の機関紙「でんちH17.04.01号」より)
http://homepage-town.jp/mikado-d/IMG201308/M40_factory_t.jpg
クロライド式据置蓄電池は1907年(明治40年)頃、豊田織機工場でも予備電源として使用され、停電による作業の中断を防ぎ安全と生産性に効果を上げていましたが、この頃の豊田織機工場の動力源は商用電力ではなく石油やガスを燃料とする発動機(自家発電)でした。
豊田の織機工場が名古屋電灯から電力の供給を受けるようになるのは1916年(大正5年)のことです。
1910年代は工場の動力源が商用電力に統一されていく過渡期にあり、これ以後製造業の電化率が急速に高まっていきました。
大正の初期まで輸入依存が続いた蓄電池ですが、一気に国産化が進んだのが1914年(大正3年)に勃発した第一次世界大戦以降です。
戦争で輸入が途絶え自給自足の必要に迫られたのです。 蓄電池の需要もますます増えて、複数の蓄電池製造会社が法人として設立されたのもこの頃です。
GSユアサの前身の前身 島津製作所が蓄電池部門を分離して日本電池(株)を設立したのが1916年(大正5年)、GSユアサのもうひとつの前身 湯浅蓄電池製造(株)も1918年(大正7年)に
設立されています。
◆蓄電池部門を分離する前の島津製作所の広告(国立公文書館HP)
http://www.archives.go.jp/exhibition/digital/hatsumei/contents/photo.html?m=44&ps=3&pt=1&pm=1
◆1936年の日本電池(株)の広告(新日本大観1936/画像提供「探検コム」)
http://homepage-town.jp/mikado-d/IMG201308/nihondenchiAD.jpg 2.
法則の法則 「今月の言葉」に替わる新シリーズがスタートします。
ここでは物理の法則ではなく、ビジネスに役立つ社会科学の法則をお伝えしていきます。
2.(新シリーズ)「法則の法則」
【第1回「あなたが笑顔でいなければならない訳~メラビアンの法則」】
たとえば「あなたに会えてうれしい」と言っている人が言葉とは裏腹に浮かない表情をしていたらどちらが本当だと思いますか?
アメリカの心理学者アルバート・メラビアンは初対面の相手から感情や態度について食い違う情報を得たときに、視覚情報55%・聴覚情報38%・言語情報7%の割合で相手を量るという結論を導き出しました。 これをメラビアンの法則と言います。
ここで言う聴覚情報とは声のトーンや口調など感覚的なことです。
冒頭の例ではたとえその人が本当にうれしいと思っていても、顔も声も暗ければ誤解されてしまうというわけです。
お昼にニンニク料理を食べたあとに突然商談のアポが入るとか、残業続きで風呂にも入らず汚れたシャツを着ている日に限って重要人物と会う羽目になるとか、緊急会議の直前に来客が…。
そんなときはついついそれが気になって不自然な表情と様子の違う声になりがちです。
これはそんなときこそ要注意という法則なのです。
3.今月の雑学
【秋に咲く桜って?】 と言われて
すぐピンと来る方は、中学時代園芸部だった方か、山口百恵ファン。 「秋桜」と書いてコスモスのことを指します。
メキシコ原産、18世紀にスペインで栽培化され、日本に来たのは明治20年という、比較的歴史の新しい花です。
宮城では松山町の御本丸公園で行われる「コスモス祭り」が有名ですね。
今年も9月14日から10月14日の1ヶ月間開催されるそうです。
コスモスの花は秋風の中、整然と揺れる様が幻想的ですね。
この花がスペインに渡った時、まるで夜空に輝く星々が整然ときらめくように見えるという事で、宇宙秩序・調和を表すCOSMOSと言う名前がついたんだそうです。
最近では、チョコレートコスモスが人気があるとか。
チョコレート色の花が咲くのですが、なんと香りもチョコレートそっくりだそうです。
不思議ですね。
今年は久しぶりに行ってみて、香りを確認してみたいと思います。
雑学の雑学 化粧品などをさす「コスメティクス」と言う言葉も、同じく「秩序・調和」が語源だそうです。 なるほど… 【3】社員紹介 今回は、お盆休み(?)です。
【4】編集部から
もうすぐ台風の季節がやってきます。 気候変動が厳しい昨今、今年の台風もちょっと心配ですね。
子供の頃「台風一過」を「台風一家」と思い込み、台風一家がお茶の間でご飯を食べている姿を想像していました。
皆さんもそんな思い込みありませんでしたか? (沢田元一郎)
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