タイヤ交換の季節が近付きました。タイヤのCMと言えば、ミシュラン社のマスコットキャラクター「ミシュランマン」が印象的ですが、あのキャラクターは、タイヤを重ねた状態を擬人化したもので、初めて登場した1898年のポスターを見てみると、雰囲気が大分今とは異なるようです。当時は自動車用タイヤが今より細く、しかも、空気入りタイヤが普及しはじめたばかりだったため、空気でパンパンになったミシュランマンが、釘やガラス片を平気で飲み干そうとする図柄で「空気入りでも破損に強い」ことが強調されています。
さて、そのミシュランマンの色ですが、当時はまだタイヤのゴムにカーボンブラックを混ぜて補強する製造方法が開発されておらず、タイヤの色は白か飴色でした。昔の消しゴムや輪ゴムを想像すると納得できますよね。インターネットで調べてみても、そういった意見が多いようです。ところが、ミシュランの公式サイトを確認してみると、以下のように書かれています。
ちなみに、ミシュランマンが白い理由は、当時高級品であったタイヤは一つ一つ白い布や紙で包まれていたからだと言われています。
(ミシュラン公式サイトより)
個人的には、なんとなく前者のほうに信憑性を感じてしまうのですが、本当のところはどうなのでしょうか?私は今まで、ミシュランマンの「白色」は冬用タイヤをイメージしていると思い込んでいましたが、どうやら、それが間違いであったことだけは確かなようです(笑)