「初鰹 からしがなくて 涙かな」
これは遊興が過ぎて三宅島に島流しにあった
江戸時代の絵師 英一蝶(はなぶさいっちょう)が
友人に宛てた手紙の一文。
それくらい江戸っ子はカツオが大好きだったそうです。
カツオの代表的な食べ方としては、
先の句にあった、からしやショウガ・ニンニク醤油で食べる
お刺身の他に「たたき」がありますね。
カツオのたたきは、皮や表面の部分を軽く炙った上、
氷水で絞めたものです。
刻みネギを乗せてポン酢で頂くと
大変美味しいものですよね。
江戸時代、疫病がはやり、
魚の生食が禁止されたことがありました。
完全に火を通したカツオは味が落ちるということで、
役人の目をごまかすため、表面を火であぶったのが、
カツオのたたきの始まりだそうです。
確かに切り身にばい菌がつくのは表面だけですから、
これだけでも十分予防にはなったのでしょうね。
それにしてもなぜ叩いてないのに
「たたき」っていうんでしょうね?
姉のサザエさんに叩かれるからでしょうか??