誰もが抵抗なく自然に取り組める地に足の付いた「草の根DX改善」をお手伝いしています

    みかドン ミカどん

    ミカド電装商事のグループ会社である(株)エースユナイテッドでは「エースラボ」という名称で国内の99.7%を占めるといわれる、中小企業の経営改善・業務改善を支援しています。今回は当ミカドONLINE(メルマガ)編集委員でもある(株)エースユナイテッド企画室 室長代理の伊藤明良(あきら)さんに、最近のお仕事をインタビュー形式で伺いました。

    編集部 現在取り組んでいる主な業務を教えてください

    伊藤  お客様のDXをお手伝いする仕事です。「出張DX課長」というサービス名で、お客様を継続的にご訪問して、DXの観点から業務効率の改善をご提案し、中に入って一緒に進めていくような作業です。

    編集部 具体的にはどういったことを?

    伊藤  お客様によって内容は多岐に渡るのですが、たとえば紙に記入して記録している日報をGoogleフォームで項目を統一化してネット上で共有するとか、今まではExcelでつくっていた毎月の売上集計表をGoogleスプレッドシートにして、会計ソフトからCSVで取り出したデータを張り付けるだけで毎月の収入や支出が一瞬で自動的に出るようにしたり、それを皆で共有したり・・・ひとことでいえば、簡単にできるデータの自動化と共有でしょうか。

    今まではひとりの担当者が時間をかけて作成してそれを印刷して社員の皆様全員に配っていたような書面って各社にあると思うんです。ですが、難しい理屈はわからなくても、簡単な手順でデータが社内で共有できて、かつ、計算もワンタッチで自動的にできる方法があるので、そういったことをお伝えして、皆さんに使い慣れていただけるまで支援をしています。

    それから最近は、業務マニュアルの作成が多いですね。たとえば受注のオーダーをいただいたときの手順が属人化していて、特定の担当者がいなければ作業が滞ったり周囲の人が進捗の確認ができなかったり課題はいろいろあると思いますが、それらを統一化させて品質のバラつきをなくし、全員に見える化することで業務効率をはかるなど、そういったことのお手伝いです。

    編集部 手順が変わることに抵抗感を持つ方もいらっしゃるのでは?

    伊藤  確かに上の部長さん達は何をやっているかすぐに理解できなかったり、「営業しないでなにをやっているんだ?」と疑問を持たれる方もいらっしゃいますが、こちらとしてはいきなり難しいことをお願いするわけではなく、皆さんが低いハードルで取り組めることから着手していただき、「これなら早い」「意外に便利だ」「負担が少ない」など、全員が効果を実感してご納得と腹落ちを体験していただいたうえで、少しずつスモールステップで進めていくアプローチを取らせていただいています。

    まずは「うまくいっている」ことを十分感じていただき、そのうえで「こうやったら楽になりますよ!」「なるほど!」という順番で、自然で無理のないアプローチを心がけています。ご提案時には懐疑的だったお客様も、やがて、データの即時化・見える化・共有化が重要であることや実際の利便性を理解してくださるので、正面から反対されるようなことはなく、最終的には「よかった」と言っていただけることがほとんどです。

    編集部 いままでのなかで一番印象的なセリフは?

    伊藤  「すごい楽になりました」「すごい助かりました」と心から感謝されたことですね。

    たとえばある飲食店のマネージャーさんは、毎週の週報を出すために週末の夜、仕事が終わってから一人で夜な夜な資料をつくっていたんですよ。それを自動集計できるようにしたら月曜に朝に15分ぐらいでできるようになったんで週末の夜に残業する必要がなくなったんです。

    ご家族がいらっしゃる方ならなおさら、ワークライフバランスのためにも、時短は大事だと思います。

    編集部 お客様にはどんな業種の方がいらっしゃいますか?

    伊藤  一例ですがリスト形式でお伝えすると以下のような感じです。

    ・水産卸業(マニュアル作成とシステムの仕様書作成)
    ・弁護士事務所(タスクの見える化)
    ・行政書士事務所(全員が抱えている案件の見える化による共有)
    ・不動産業(家賃収入と支出をCSVのコピー&ペーストによりワンタッチで自動化)
    ・製造業(業務のマニュアル化とエクセルシートの改善)

    編集部 最後に取り組んでみての感想をひとことお願いします。

    伊藤  そうですね、思った以上に感謝される仕事なのでやりがいを感じています。ご興味をお持ちの方はお気軽に当社にお尋ねいただければ幸いです。

    編集部 今日はどうもありがとうございます。普段から編集会議でもよく顔を合わせる伊藤さんなので、ここで改まるのも変ですが(笑)どうかがんばってくださいね!!

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