【雑学】おでんと田植えのディープな関係

    ゴールデンウィーク期間、親戚のお手伝い等で
    田植えをなさる方もいらっしゃるかと思います。

    田植機が使える今もそうですが
    腰を折ってオール手植えの時代、
    田植えは相当な重労働でした。

    平安時代なにか楽しみを、ということで
    田楽法師という今で言う芸人さんが
    一本足の竹馬に乗って田んぼに入り、
    田植えをする人々を励ます
    「田楽(でんがく)踊り」というものが始まりました。
    その後、室町時代に串焼の豆腐に
    味噌ダレをつけた食べ物が考案され、
    白い串豆腐に味噌が付いている様子が
    竹馬に乗った田楽法師の
    白袴に田んぼの泥がついた姿に似ていることから
    「田楽」と名づけられました。

    その後「踊ってないで一緒にやれ」ということか
    田楽踊りはすたれてしまいましたが、
    みそ田楽は「おでん」と名を変え、
    江戸時代に今の煮込みおでんになって行ったのだそうです。
    肌寒い春の宵に、熱燗でおでんを楽しむのも良いかもしれませんね。

    ・・・雑学の雑学・・・
    関西には元々煮込みおでんが無く、
    「関東大震災で関西に移った東京の料理人が
    おでんを広めた」という説があります。
    そのせいか関西ではおでんを
    「関東煮(かんとうだき)」とも呼ぶそうです。

    ・・・雑学の雑学の雑学・・・
    気の短い江戸っ子は
    豆腐が焼きあがるのを待ってられなかったので、
    煮込んでおいてすぐ食べられる
    煮込みおでんが始まった、と言われています。