ビールの美味しい季節になりました。ビールの本場、ドイツのミュンヘンには110軒ものビアガーデンがあるといわれています。日本のビアガーデンといえばビルの屋上でおつまみを食べながらビールを飲むのが一般的ですが、ドイツのビアガーデンは大きな木の日陰で自然の中でゆっくりとビールを飲むのが定番です。
ビアガーデンの起源は、ドイツの醸造所が自慢のビールを飲んでもらうために敷地内につくったスペースが発祥ですが、これが地元の居酒屋さんのお客様を奪ってしまったため大論争に。そこで1812年にバイエルン王ルートヴィヒ1世が“ビアガーデンでの食事の提供は禁止、ビールもセルフサービスで取に行く”という法律を作り、これがミュンヘンのビアガーデンスタイルになり今に至っています。
日本で最初の屋上ビアガーデンは1953年に大阪市北区梅田でオープンした「ニユートーキヨー大阪第一生命ビル店」です。日本では1940年東京都上野のビアホールで「泡が多すぎる」と客が抗議した事から、ビールの水増し(泡増し?)疑惑が起こり検察に起訴されました。しかし、裁判で酒学の権威と言われた坂口謹一郎が「ビールの泡はビールよりもアルコール濃度が高い」と証明し、1944年『ビールの泡もビールと認める』と無罪の判決が下されました。
爽快感がありさわやかなビールですが、熱い争い事は避け、皆で楽しく飲みたいものですね!
(※参考サイト:【本場ドイツ】ビアガーデン歴史としきたり【ミュンヘンビール旅行】)