【雑学】密造が産んだウィスキーの色と香り

    先日独立を問う住民投票が行われたスコットランドで連想するのは
    テレビ小説「マッサン」でもおなじみのスコッチウイスキーです。

    意外なことですが初期のスコッチウイスキーは
    焼酎のように透明なものだったといいます。

    ところがスコットランドがイングランドに併合された際、
    スコッチウイスキーへの課税が15倍にも強化されたことで
    反英感情を刺激された生産者の多くは
    ウィスキーをこっそり山奥で密造することにしました。

    その時、密造酒を見つからないように
    保管しておくために樫の木の樽が使われ、
    材料の大麦乾燥用の燃料として
    近くで採れる安価な泥炭(ピート)が使用されました。

    ピートで燻蒸され、樽の中で長期間熟成されたウィスキーは
    結果的にあの美しい琥珀色の輝きと
    独特の香りを持つようになったのだとか。

    実はウィスキーもブランデーもウオッカも
    語源はラテン語の「命の水」aqua vitaeだそうですよ。

    ところでポストイットで有名な世界的化学メーカーの3Mでは
    「密造酒づくり」と称して研究費の15%を
    自分の興味のあるテーマに使って良いルールがあるそうです。
    そこから会社の”命”となる
    素晴らしい研究が生まれてくるのかもしれませんね。