夏野菜の代表選手トマト。生だけでなくイタリアンを彩る食材として、ピザに載せられたり、煮込み料理に使われたりしていますね。実はこのトマト、元々はヨーロッパのものではなく16世紀南米のアステカを征服したスペイン人コルテスによって持ち帰られたものだそうです。
しばらくは真っ赤な色が食用としては敬遠され、もっぱら観賞用でしたが、イタリアで貧困層向けの食料として改良が試みられ、ヨーロッパに広まっていたとの事。なので、古代ローマ時代に食べられていたピザは赤くなく、イラクサと言う緑色の葉っぱが一面にあしらわれていたそうです。
ところでトマトは野菜かフルーツか大論争があった事をご存知ですか?
1893年、関税の種別で意見がわかれて裁判となり、米国最高裁判所が「野菜」という判決を出しましたがその理由は「デザートに出ない(?)」というものでした。
現在ではナス科の植物である事が分かっており、この判決は正しかったようです。