【雑学】驚異的なバッタの跳躍はパッチンガムのしくみ

    8月の日照不足で農作物への影響がちょっと心配ですね。もう少しで新米の季節がやってきますが、田んぼでイナゴ捕りをした思い出がある方も多いと思います。イナゴなどのバッタ類がジャンプする高さはその体長の数倍から数十倍にもなります。ですがそれは人間や他の動物のように、脚を動かしてジャンプしているのではありません。

    バッタが飛ぶしくみは、実はいたずらグッズのパッチンガムによくにています。バッタは他の昆虫よりも大きくて強靭な後肢足を持っていますが、危険を感じるとここにエネルギーを溜めて筋肉を緊張させ、瞬時(1ミリ秒)に緩めます。つまりバッタの跳躍は、バネや弓などと同じように、エネルギーの保存と瞬間放出によるものなのです。

    バッタの膝関節にはレジリンというゴムのような弾性たんぱく質が備わっており、なんとそのエネルギー効率は97%!これは、もしレジリンで作ったボ-ルを100メ-トルの高さから落とすと97メ-トルまで弾むということです。私たちが運動する場合は力の半分が熱として消費されるため、残りの約50%しか使いきれていないことを考えると、驚きの数字ですよね。現在、この効率的なしくみをロボットの関節に生かせないどうか、さかんに研究がおこなわれているそうです。

     

    ↓↓↓パッチンガムってこれですよ~