ランチェスターの法則は英国人のランチェスターが考案した軍事戦略理論で、
1対1の局地戦では兵士の人数が同じであれば個々の能力に左右され、
多対多の広域戦では兎にも角にも兵士の人数がものを言う、という戦闘時の法則です。
(※前号参照)
日本ではこれが経営コンサルタントの故田岡信夫氏によってビジネスに応用され、
「ランチェスター戦略」という名称で独自に体系化されました。
市場シェア1位の企業を強者と捉えそれ以外をすべて弱者と捉え、強者と弱者で
戦略を分けたのです。
弱者が強者に勝つためにはスケールで勝ち目のない広域戦の戦法は取らず、
狭い商圏でなるべくお客様と接近し、商品・サービスは特化・差別化して強者との
一騎打ちに勝利し、細分化された分野で「圧倒的な1番」を目指す。
それが大逆転につながるポイントのようです。