日本で初めてレコードプレイヤーを実用化したのは、DENONです。
DENONの製品は昭和14年に
国産第一号としてNHKに納入されました。
DENONは早稲田理工卒で
ヴァイオリニストでもあった技術者、
坪田耕一氏が昭和9年につくった
「日本電氣音響研究所」(電音)をルーツとしています。
当時のNHKは、翌年に東京オリンピックの開催を控え、
録ってその場ですぐに再生できる
外国製の円盤録音再生機を導入していましたが、
戦争が近付き輸入が途絶えたため、D
ENONに国産機の制作を依頼、
それが日本で初めての
レコード(円盤)プレイヤー(録音機能付)となりました。
私達が想像するような音楽プレイヤーとしてではなく、
放送機材として録音も再生も即時可能な、
テープレコーダーのような役割だったと言えます。
↓↓↓
https://homepage-town.jp/mikado-d/reference/201507.html#history
オリンピックは戦争で中止になり、
「まぼろしのオリンピック」となってしまいましたが、
DENONの円盤録音再生機は
その後も改良を重ねてNHKに納められ、
終戦の玉音放送もDENONの装置によって
録音再生されたのだそうです。
あれが録音だったなんて、意外でした。
陛下がマイクの前で、生放送でお話しされたのだと思っていました。
DENONはその後、日本コロムビアに吸収合併されましたが、
2001年に日本コロムビアのAV製造部門から
分離独立して再び(株)デノンとなりました。
ちなみに私は長い間DENON(デンオン)と呼んでいましたが、
外資に買収されたのを機にデノンに統一されたそうです。
それまでは、音響機器はデンオン、
レコードレーベルはデノンと分けられていたようです。