雑草:名もなき草の名(03)~個人的にイメージが悪いけど実は有益なオオイタドリ~

    みかドン ミカどんオオイタドリはイタドリによく似ているけど葉っぱも背丈もずっと巨大な雑草です。今回はかなり個人的な見地で書いてみました。

    個人的に印象の悪い雑草・・・

    オオイタドリはタデ科(APG分類:タデ科)の大形多年草。茎は高さ1~3メートル、全体に粉白を帯び、やや弓状に屈曲する。北海道、本州の中部以北の山地谷間の湿り気の多い所に群生し千島、樺太(からふと)(サハリン)、鬱陵島(うつりょうとう)にも分布する。イタドリに似るが、全体に大形で粉白を帯び、葉の基部が心臓形であるなどの点で異なる。(コトバンク

    オオイタドリはイタドリの巨大版です。主に北海道と東北地方に分布し、大きいものでは高さが3mにもなる大型の雑草です。北海道では空地、道路沿い、鉄道敷、河川敷などでしばしば大群落を形成するそうですが、仙台でも普通によく見かけます。広瀬川や名取川の人が立ち入らないような川べりにも群生しています。

    オオイタドリに罪はないのですが、私の中では個人的に一番印象の悪い草です。なぜなら自宅の近くで何年も放置されていた空き地に、ジャングルのようにうっそうと群生していて気味が悪かったからです。根元に動物が死んでいても全くわからないだろうと思える近寄りがたい不気味さでした・・・(ちなみに同じ理由でワースト2は同率でイタドリとクズです)

    オオイタドリとイタドリの違い

    (画像:国土交通省北海道開発局
    こちらがイタドリの葉(画像:mirushiru.jp

    イタドリとオオイタドリの区別は葉の形や葉の裏だそうです。オオイタドリの葉の裏はイタドリよりも白っぽく、また葉の付け根部分もオオイタドリはイタドリよりかなりハート形です。

    ですが、そもそもの大きさが違いますし、オオイタドリの葉は見た目がワサワサ(?)しており、外観はどちらかと言えばイタドリの方がかろうじて上品(?)に見えます。(あくまでも個人的な感覚)

    イタドリは医薬品に、オオイタドリはサプリメントに使われます

    (画像:雑談散歩

    オオイタドリとイタドリは近縁種のため特長がよく似ており、どちらも若芽を山菜として食べる地域があります。また、その名の由来となった止血作用が少し葉に含まれるほか、近年では、膝などの痛みに対して有効な成分を含むとして、各製薬会社がサプリメントを販売しています。

    イタドリからつくられる生薬を虎杖根(こじょうこん)といいますが、日本では「専ら医薬品として使用される成分本質(原材料)リスト」に掲載されているため、法律上(医薬品ではない)サプリメントに用いることはできません。しかし同様の効果が近年明らかになったオオイタドリのほうは医薬品扱いにはなっていないので、イタドリという名前が付いた”サプリメント”につかわれているのはイタドリではなくオオイタドリです。

    またオオイタドリにはポリフェノールの一種であるレスベラトロールが多く含まれています。これは、赤ワインに含まれるポリフェノールと同じものです。抗酸化作用が非常に高く、血液の酸化を抑える効果があるといわれています。そのため、アメリカなどでは、オオイタドリの根から成分を抽出したサプリメントが人気を集めています。

    北海道ではオオイタドリの中にいる甲殻類の幼虫は、北海道では「ドングイムシ」と呼ばれて魚釣りの餌としてよく利用されていたようですし、調べていくうちにオオイタドリは意外に有益な植物であることがわかってきました。

    ですが川べりや自然の山野ならいざ知らず、放置されている宅地に自分の背丈以上のオオイタドリがびっしり群生しているのは、やはりあまり気持ちのいいものではありません。何らかのご事情はあるのだと思いますが、できればしっかり管理してほしいなと思ったりします。

    (ミカドONLINE編集部)


    出典/参考記事:オオイタドリ(PDF) オオイタドリとイタドリの違い タデ食う虫もすきずき 『オオイタドリ』はどこでも育つ?! JR滝川駅の空き地で![知って得する山野草の探索] オオイタドリとは?食用としての特徴や効果について解説!副作用はある? オオイタドリ など