【雑学】ランドセルを高級品に変えたのは伊藤博文さんでした

    出典:光野有次の気分はバリアフリー

    仙台のような地方都市でも、最近では、定番の赤・黒以外のランドセルを見かけることが多くなりました。そのきっかけとなったのは、2001年にイオンが発売した「選べる24色のカラーランドセル」だったようですが、ランドセルの色って、特に決まりはなかったんだ…と驚いた人も多かったのではないでしょうか。

    ランドセルは、幕末に輸入され、軍隊で活用された布製の背嚢(はいのう)が起源だと言われています。今のように革製・箱型になったのは学習院が発祥で、馬車を使ったり使用人を従えるなど、校内でも格差があった児童の登校スタイルを、教育的平等の見地から徒歩に統一し、そのための道具入れとして同校に導入されました。

    当初は布製のリュックのような形でしたが、当時の陸軍将校の背嚢を模した革製のランドセルを、伊藤博文が大正天皇のご入学祝いに献上したため、それが少しずつ一般にも広がり、現在のランドセルの原型になりました。背当て部分にヘリがあるものは学習院型と呼ばれて今も主流の商品になっています。

    格差解消のために導入されながら、歴史的経緯から、今ではすっかり高級品になってしまったランドセル。ご両親や祖父母の皆さんには出費が多いこの時期ですが、新一年生の笑顔には代えられませんね。それが何より楽しみな季節になりました。

     

     

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