【ヒストリー】14.避雷針(世界編)

    避雷針は、1753年
    アメリカのベンジャミン・フランクリンによって発明されました。

    この時代はまだオイルランプの時代で、
    エジソンらによって電気が使われ始める
    130年も前の話です。

    フランクリンは凧揚げ実験により、
    雷の正体が電気であることを突き止め、
    その過程で避雷針を発明しました。

    しかし当時、雷は
    神の意志を表す天界の灯と考えられており、
    神の意志から逃れようとする考えや、
    聖なる教会の十字架よりも高い部分に
    金属棒を取り付けることに教会が反発し、
    避雷針はあまり普及しませんでした。

    けれど街の中で一番高い教会の塔は
    しばしば雷の被害を受けており、
    現実的な判断から避雷針は
    19世紀にかけて広まっていきました。

    歴史的建造物として名高い
    メリーランド州会議事堂(1772年)の避雷針も
    フランクリンの指示によって設置されたものです。
    ↓↓↓
    https://homepage-town.jp/mikado-d/reference/201504.html#history

    フランクリンは政治家であり
    実業家であり物理学者でもあり、
    アメリカ合衆国憲法の起草にも関わった
    「建国の父」と呼ばれるひとりです。

    フランクリンは避雷針の発明を社会貢献と捉え、
    特許申請はしませんでした。

    「時は金なり」の格言や
    100ドル紙幣の肖像画でも有名なフランクリンですが、
    その生き方が今も尊敬を集め、
    『フランクリン自伝』はアメリカの
    ロング・ベストセラーの一つになっています。