避雷針は、1753年
アメリカのベンジャミン・フランクリンによって発明されました。
この時代はまだオイルランプの時代で、
エジソンらによって電気が使われ始める
130年も前の話です。
フランクリンは凧揚げ実験により、
雷の正体が電気であることを突き止め、
その過程で避雷針を発明しました。
しかし当時、雷は
神の意志を表す天界の灯と考えられており、
神の意志から逃れようとする考えや、
聖なる教会の十字架よりも高い部分に
金属棒を取り付けることに教会が反発し、
避雷針はあまり普及しませんでした。
けれど街の中で一番高い教会の塔は
しばしば雷の被害を受けており、
現実的な判断から避雷針は
19世紀にかけて広まっていきました。
歴史的建造物として名高い
メリーランド州会議事堂(1772年)の避雷針も
フランクリンの指示によって設置されたものです。
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https://homepage-town.jp/mikado-d/reference/201504.html#history
フランクリンは政治家であり
実業家であり物理学者でもあり、
アメリカ合衆国憲法の起草にも関わった
「建国の父」と呼ばれるひとりです。
フランクリンは避雷針の発明を社会貢献と捉え、
特許申請はしませんでした。
「時は金なり」の格言や
100ドル紙幣の肖像画でも有名なフランクリンですが、
その生き方が今も尊敬を集め、
『フランクリン自伝』はアメリカの
ロング・ベストセラーの一つになっています。